「リバースモーゲージはマンションでも利用できる?」
「リバースモーゲージをマンションで利用する際の条件が知りたい」
マンションに住んでいる方がリバースモーゲージの利用を検討する際、上記のような疑問を抱える方も珍しくありません。
リバースモーゲージは老後資金の調達に注目されている方法ですが、対象物件を一戸建て住宅に限定している金融機関が多いためです。
では、マンションでリバースモーゲージは利用できないのでしょうか?
結論を言うと、マンションでも利用できます。
ただし、一戸建て住宅よりも利用要件が厳しいなどの注意点があるため、よく理解しておくことが重要です。
そのため、この記事ではマンションでリバースモーゲージを利用する際の適用条件や、マンションが適用されにくい理由について詳しく解説していきます。
マンションを所有していて、リバースモーゲージを使った資金調達を考えているなら、この記事を参考にしてください。
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マンションでもリバースモーゲージは使える
現在のお住まいが一戸建てではなく、マンションの場合でもリバースモーゲージを使うことはできます。
ただし、一戸建て物件の場合と比較して、利用する際の条件が多く設定されているのは確かです。
例えば、以下の条件が挙げられます。
- 駅から近い好立地物件
- マンション自体の築年数が20年を経過していない物件
- 都会などの人口が集中しているエリアの物件
上記のような条件が設けられている理由は、リバースモーゲージの仕組みにあります。
リバースモーゲージは、契約者本人が死亡後に担保として設定されている物件を売却して貸していたお金を回収する仕組みであるため、担保に設定する物件は処分しやすく価値のある物件でなくてはいけません。
その点、マンションは一戸建て住宅のよりも売却が困難な可能性が高いため、マンションを対象外に設定していたり、厳しい条件を設けていたりするのです。
実際、マンションを対象外としている金融機関は多いので、マンションを所有している方がリバースモーゲージを利用する際は、取り扱いがあるかを確認するようにしてください。
マンションはリバースモーゲージが適用されにくい3つの理由
マンションを所有している場合にリバースモーゲージが適用されにくい理由には、以下の3つの理由があります。
- 土地のみの売却ができない
- 不動産を自由に活用できない
- 不動産価値が下落しても対応できない
上記について解説していくので、内容をよく確認するようにしてください。
マンションが適用されにくい理由1.土地のみの売却ができない
マンションの場合は、一戸建て住宅と違って土地のみを売却することができません。
そのため、リバースモーゲージの対象物件から除外されているケースが多いです。
実際、一戸建ての場合は、建物が老朽化して価値がほとんどなくなったとしても、建物を壊して更地にしてしまえば、土地だけでも売却することができます。
しかし、マンションの場合は、土地が他の所有者と共有になるため、建物の価値が下がったとしても土地だけを売却することは不可能です。
老朽化が進むことを考慮すると、一戸建て住宅よりもマンションの方が売却しにくいため、積極的にマンションを対象にしている金融機関は少数派と言えます。
マンションが適用されにくい理由2.不動産を自由に活用できない
自由に活用できないことも、マンションが対象物件から外される理由の一つです。
マンションの場合は、建物や土地を個人で所有しているわけではなく入居者同士で共有しているため、老朽化したからといって、勝手に建て替えたり解体したりして更地にすることはできません。
したがって、金融機関からするとマンションは扱いにくい物件になってしまいます。
その点、一戸建ては土地建物ともに個人の所有物になり、建物の取り壊しや建て替えも可能なため、金融機関側としては扱いやすい物件です。
マンションが適用されにくい理由3.不動産価値が下落しても対応できない
マンションの場合は、不動産価値が下落したとしても個人の意思では、建て替えや修繕ができません。
一方で、一戸建て住宅の場合は、リフォームや建て替え、更地にするなど、老朽化によって不動産価値が低下していたとしても、個人の意思で対策を取ることができます。
そのため、自宅を担保にお金を融資する金融機関からすると、不動産価値が低下しても修繕などの対応をして不動産価値を高めることもできないうえに、物件を売却できない可能性もあるマンションは、一戸建て住宅よりもリスクが高いと言わざるを得ません。
実際、マンションを対象外にする金融機関は多いので、マンションの取り扱いがある金融機関を探すようにしましょう。
マンション所有でリバースモーゲージを活用できる3つの事例
マンション所有の場合でも、リバースモーゲージを適用できた事例は数多くあります。
しかし、どのようなケースで適用できるのかを把握しておらず、住まいがマンションだからという理由で、リバースモーゲージの利用を諦めている方は少なくありません。
そのため、ここではマンションを所有している方でもリバースモーゲージを活用できた事例を3つ紹介していきます。
- 築年数が浅い
- 好立地にある
- 大都市圏や人口が多い場所などの都会にある
なお、具体的な適用条件は金融機関によって異なるため、以下で紹介する事例を参考にして、詳細な条件については金融機関に問い合わせるようにしましょう。
マンションが対象となる事例1.築年数が浅い
マンションを取り扱っている金融機関の中には、築年数が浅いマンションに絞って、リバースモーゲージの対象にしていることが多いです。
築年数が経てばたつほど、マンションの不動産価値は低下するため、不動産価値が低下していないマンションを対象にするのは当然だと言えます。
ちなみに、大まかな目安ですが、マンションの築年数が15年未満であれば、マンションとしての価値が比較的高いため利用できるケースが多いです。
ただし、築年数が15年未満であっても、建物が破損していたり、物件の状態が悪かったりすれば対象外になるケースもあるため、注意が必要になります。
マンションが対象となる事例2.好立地にある
駅から近いなどの好立地にあるマンションは、資産価値が高く売却もしやすいため、リバースモーゲージの対象物件になるケースが多いです。
他にも、住宅需要が高い人気の街にあるマンションや、住環境がよく治安が良い立地にあるマンションでも資産価値は高くなるため、リバースモーゲージを利用できる可能性が上がります。
とはいえ、好立地のマンションであっても、必ずしも利用できるわけではないので、リバースモーゲージの利用を検討している金融機関に問い合わせるようにしてください。
マンションが対象となる事例3.大都市圏や人口が多い場所などの都会にある
大都市圏や人口が多い場所などの都会にあるマンションは、リバースモーゲージを利用できる可能性が高まります。
東京のように都会にあるマンションは資産価値が高く人気であるため、築年数が経過したとしても不動産価値が低下しにくく、売却できる可能性が高くなるためです。
実際、金融機関にとっては取り扱いがしやすい物件であるため、リバースモーゲージの対象物件にしている金融機関も少なくありません。
まとめ
マンションは一戸建て物件とは違い、リバースモーゲージの対象としていない金融機関が少なくありません。
しかし、マンションの立地条件や築年数などの条件をクリアすれば利用できることもあるため、適用条件についてよく理解しておくことが重要です。
そのため、この記事ではリバースモーゲージをマンションで利用する際の適用条件や、マンションが適用されにくい理由について詳しく解説していきました。
マンションを所有している方で、リバースモーゲージが利用できるのか悩んでいる方は、この記事を参考にしてみてください。
リースバックを検討する際、1社だけの査定で決めるのは危険。
同じ物件でも査定する会社によって300万円以上も差が出ることがあるからです。
本来3,000万円で売れた家を2,700万円で手放す、なんてことを防ぐためにも、必ず複数社に査定を依頼しましょう。
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