今回不動産テックラボで紹介するのは、すべての賃貸物件の支払いをクレジットカード払いにできる「クレカリ賃貸」です。
現在借りている物件の家賃を「クレジットカードで支払いたい」と思っている方は少なくないのではないでしょうか?
賃貸物件の大家さんは、家賃のクレジットカード払いをOKにすると手数料を負担しなければならないため、クレジットカードでの決済を受け付けていないケースがほとんどです。
家賃をクレジットカード払いにできれば、振込などの手間がなくなりますし、クレジットカードのポイントを貯めることもできます。
家賃は毎月の固定費の中でも大きな出費ですから、クレジットカードのポイントを貯められるかどうかで年間数万円以上変わってくる方もいるはずです。
また、支払いのタイミングを後ろにずらすことができるため、現在のコロナショックで影響を受けている人達にとっても、大きな助けになるサービスです。
今回は、クレカリ賃貸を利用した人の評判や口コミはもちろん、実際に使うことによって得られるメリットや注意点を分かりやすく解説していきます。
個人だけでなく、法人も利用できるサービスのため、コロナウイルスの影響で苦しい思いをしている飲食店の経営者なども、ぜひ参考にしてみてください。
CRECARI(クレカリ)賃貸を利用した人の評判・口コミ
クレカリ賃貸を利用した人の口コミについて、公式サイトはもちろん、リアルな声が飛び交うTwitterや2chなどの掲示板の情報を調べてみました。
【家賃支払いをクレカで】
— MoneyGeek【公式】 (@MoneyGeeeek) May 19, 2020
家賃をクレジットカードで決済する「クレカリ賃貸」が管理会社向けサービスを5月18日からスタート。
私は口座振替で払っているのですが、こんな大きな額を払っているのにクレカにポイントを付けられず、なんだか損した気分になっていました。ポイ活がはかどりそうですね。
クレカリ賃貸では、デビットカードでの家賃支払いも可能ですが対応カードは「VISAデビット」に限ります。
— クレカリ@家賃オンライン決済 (@crecari_chintai) April 13, 2020
ご利用につきましては、事前に「オンライン認証サービス」でのパスワード設定が必要となります。
「オンライン認証サービス」への対応可否については、カード会社にお問い合わせ下さい。
今回紹介したのは一部の口コミですが、新しいサービスにも関わらず、数多くの方が注目しているようでした。
これまで銀行振込で毎回支払っていた方にとっては、キャッシュレスで手続きも簡素化されるのでメリットが大きいですよね。
冒頭でも伝えた通り、何と言ってもクレジットカードのポイントを貯められるようになるのが魅力です。
現金振込で家賃の支払いをしている方は、ぜひ活用してみてください。
CRECARI(クレカリ)賃貸ってどんなサービス?概要をわかりやすく解説
ここから、クレカリ賃貸がどういったサービスなのかについて、簡単に紹介していきます。
クレカリ賃貸は、家賃や初期費用を立て替えてくれるサービス
クレカリ賃貸のサービス内容を一言で説明すると、「利用者の代わりに、賃貸物件の初期費用や家賃などを一時的に立て替えてくれるサービス」と言えるでしょう。
クレジットカード決済に対応していない賃貸物件でも、クレカリ賃貸が先に家賃を立て替えてくれるので、大家さんとしては問題がありません。
これまで銀行振込を毎月していた方にとっては、負担が小さくなるうれしいサービスですよね。
クレカリ賃貸は「家賃自動払い」と「一度払い」の2種類
クレカリ賃貸には
- 家賃自動払い・・・毎月の家賃の支払いをクレジットカードで支払う方法
- 一度払い・・・入居時にかかる初期費用をクレジットカードで支払う方法
の2種類の支払い方法が用意されています。
クレカリ賃貸を使う場合の利用料・手数料
「家賃自動払い」の利用手数料は3.6%、「一度払い」の手数料は4.6%で設定されています。
手数料を高いと感じるか、安いと感じるかは人によって違いますが、これまで銀行引き落としや振込だった家賃をクレジットカード払いにすることによって、クレジットカードのポイントが貯まるのは見逃せないメリットです。
還元率1%、1ポイント1円で利用できるクレジットカードを利用していたとすると、実質の負担は「家賃自動払い」の場合は2.6%、「一度払い」の手数料は3.6%になると考えることもできるでしょう。
CRECARI(クレカリ)賃貸の3つの特徴・メリット
ここからは、クレカリ賃貸を利用する3つのメリット
- すべての物件の家賃をクレジットカード払いにできる
- 物件を借りる際にかかる初期費用もクレジットカード払いにできる
- 法人の賃料・テナントの支払いもOK
について紹介をしていきます。
CRECARI(クレカリ)賃貸の特徴・メリット1.すべての物件の家賃をクレジットカード払いにできる
クレカリ賃貸の一番のメリットは「すべての賃貸物件でクレジットカードで家賃を支払えること」です。
手数料を負担しなければならないという大家さん側の都合で、クレジットカード払いに対応していない物件は数多くあります。
銀行引き落としであれば比較的負担は小さいですが、毎回指定された銀行口座に振込をしなければならないケースもあります。
支払いに関する負担を減らすことができる上に、支払い忘れなどの心配もなくなるのもうれしいですね。
また、クレジットカード払いにすることで、かなり大きな固定費である家賃の支払いに対してポイントを付与できます。
ただ銀行振込をしていた場合と、クレジットカード払いにしてポイントを貯めていた場合では、年間でとても大きな違いになるはずです。
CRECARI(クレカリ)賃貸の特徴・メリット2.物件を借りる際にかかる初期費用もクレジットカード払いにできる
賃貸物件を借りる時に大きな負担となるのが「初期費用」です。
敷金や礼金、2ヶ月分の家賃前払いや仲介手数料など、入居時には様々な初期費用がかかってきます。
初期費用は数十万円単位になることも少なくないので、引っ越しをためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
クレカリ賃貸を活用すれば、初期費用の支払いもクレジットカード払いにすることができます。
クレジットカード払いにしただけでは、1か月後に支払いが発生してしまうのですが、「リボ払い」に設定することで、初期費用を分割で支払っていくことも可能です。
リボ払いの利息がかかることには注意が必要ですが、現段階でまとまった費用がなくても引っ越しできる点は、大きなメリットですね。
CRECARI(クレカリ)賃貸の特徴・メリット3.法人の賃料・テナントの支払いもOK
クレカリ賃貸は、法人として借りている物件やテナントに対しても利用できます。
コロナショックで、一時的に売り上げが大きく下がってしまっている飲食店なども多いはず。
クレカリ賃貸で家賃をクレジットカード払いにすることによって、キャッシュフローが良くなるため、猶予期間で助成金や補助金の申請をして、帳尻を合わせることも可能です。
CRECARI(クレカリ)賃貸を利用する際の3つのデメリット・注意点
続いて、クレカリ賃貸を利用する際の3つのデメリット・注意点
- VISA・Masterカードのみ対応(JCB、AMEXなどは非対応)
- 物件契約者のクレジットカードでしか支払いができない
- 3万円〜200万円の間でしか支払いでは利用できない
についても解説しておきます。
CRECARI(クレカリ)賃貸を利用する際のデメリット・注意点1.VISA・Masterカードのみ対応(JCB、AMEXなどは非対応)
2023年10月時点では、クレカリ賃貸の支払いに利用できるカードのブランドは「VISA」と「Master Card」のみです。
「JCB」や「アメックス」のクレジットカードでは支払いができないので、注意してください。
CRECARI(クレカリ)賃貸を利用する際のデメリット・注意点2.物件契約者のクレジットカードでしか支払いができない
クレカリ賃貸は、物件の契約者と同一人物のクレジットカードでしか決済ができません。
例えば、同棲をしているカップルで「契約者は彼女で彼氏のクレジットカードで支払いたい」といったケースでは、クレカリ賃貸は利用できませんので注意しましょう。
CRECARI(クレカリ)賃貸を利用する際のデメリット・注意点3. 3万円〜200万円の間でしか支払いでは利用できない
クレカリ賃貸の支払い金額は上限と下限が決められており、3万円〜200万円の範囲に限定されています。
個人が借りる賃貸物件で、200万円超えになるケースは少ないと思いますが、法人契約の場合は200万円を超えてしまうケースも考えられるので注意しましょう。
CRECARI(クレカリ)賃貸の料金・費用は?手数料について実例を元に計算
ここで、実際にクレカリ賃貸を利用する際の、利用料をシミュレーションしてみたいと思います。
1.「家賃自動払い」の場合の利用料シミュレーション
あなたが家賃10万円の家に住んでいて、クレカリ賃貸の「家賃自動払い」に申し込んだとします。
「家賃自動払い」を利用した場合、手数料は3.6パーセントなので、
10万円+(10万円×3.6%)=103,600円
が支払い額になります。
2.「一度払い」の場合の利用料シミュレーション
あなたが新しい賃貸物件に引っ越しをして、初期費用50万円の支払いが必要だとします。
「一度払い」を利用した場合、手数料は4.6パーセントなので、
50万円+(50万円×4.6%)=523,000円
が支払い額になります。
CRECARI(クレカリ)賃貸の会社情報
クレカリ賃貸を運営しているのは、「株式会社クレカリ」です。
以前は、株式会社アイランドという広告代理店や携帯電話の販売委託事業なども行うかたわら、メディアの運営や、マーケティングのコンサルティングを行っている会社が運営していましたが、全事業部を会社分割し、2022年11月に解散しています。
クレカリ賃貸のビジネスモデルは、利用者の家賃の支払いを一時的に建て替えるわけですから、どれほど信頼できるのかは気になるところですよね。
株式会社クレカリは令和4年1月に設立された新しい会社ですが、前身の株式会社アイランドは20年以上の歴史があり、分割会社として事業を継続していますので、十分信頼できる会社と言えるのではないでしょうか。
株式会社クレカリの会社概要
会社名 | 株式会社クレカリ |
事業内容 | 家賃決済事業 |
設立 | 令和4年1月17日 |
本店所在地 | 〒104-0052 東京都中央区月島3-13-4 第二石川ビル4F |
代表取締役 | 増田 貴彦 |
資本金 | 500万 |
まとめ
今回は、すべての賃貸物件の支払いをクレジットカード払いにできる「クレカリ賃貸」について、詳しく解説しました。
コロナウイルスの影響で収入が大幅に減ってしまった方や、派遣の契約を切られてしまった方、リストラにあってしまった方なども少なくないと思います。
国も補助金や助成金などの制度を整えましたが、そもそも条件に該当しない人も多く、該当したとしても手元にお金が入ってくるまでに時間がかかった人が大半ではないでしょうか?
少しでも支払いのタイミングを遅らせる手段として、「クレカリ賃貸」はとても有効なサービスではないでしょうか。
今回の記事で「クレカリ賃貸」が気になった方は、ぜひ下記の公式サイトからチェックしてみてください。
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。