「ファクタリング会社のなかには闇金業者が多いってホント?」
「闇金業者の特徴は?」
ファクタリングは、保有している売掛債権を早期に現金化することができる便利な資金調達方法です。
しかし、法整備が整っておらず、上限手数料などの規制が定まっていません。
また、ファクタリング会社の開業にあたっては、厳しい審査を伴う貸金業登録を行う必要がないため、実質資金さえあれば誰でも開業することが可能です。
もちろん優良なファクタリング会社も存在しますが、利用者にとって不利な契約を結ぼうとする闇金業者も存在しています。
闇金業者を利用してしまうと、資金繰りの悪化や詐欺行為による損失を受ける可能性があるため注意が必要です。
今回は、編集部が闇金業者の特徴についてまとめてみました。
ファクタリング会社選びのポイントについても詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ファクタリング会社の全てが闇金業者ではない
ファクタリングは「売掛債権の売買契約」であるため、開業の際に貸金業登録が不要なうえ、貸金業法や利息制限法の適応外となります。
通常のファクタリング取引を行っている場合は違法ではないため、ファクタリング会社の全てが闇金業者ではありません。
実際に経済産業省も資金繰りが難しい中小企業向けに、ファクタリングを推奨しています。
しかし、明らかに手数料が高い場合や貸金業登録が必要となる貸付を無登録で行っている場合は闇金業者だといえます。
また、金銭のやり取りでは必ず存在する契約書がない場合や会社の情報に関して虚偽の記載をしている場合も、闇金業者の可能性が高いといえるでしょう。
闇金業者の5つの特徴
本章では、闇金業者の5つの特徴、
- 手数料が高い
- 契約書がない
- ファクタリングという名目で貸付を行おうとする
- 会社の住所の記載がない又は架空の住所を使用している
- 対応品質が悪い
について、それぞれ解説していきます。
手数料が高い
ファクタリングの手数料相場は、2社間ファクタリングで10~30%、3社間ファクタリングで1~9%程度です。
融資の金利に換算すると高い傾向にあるファクタリングの手数料ですが、通常のファクタリング会社では相場内の手数料で取引が行われます。
闇金業者は少ない顧客の中から多くの利益を生み出す必要があるため、通常のファクタリング会社よりも手数料が高い傾向にあります。
ファクタリングには利息制限法のように手数料を制限する法律がないため、手数料を理由に闇金業者であると判断することは難しいです。
しかし、相場以上の手数料で取引を行っているファクタリング会社は、闇金業者の可能性が高いため、利用を控えるようにしましょう。
契約書がない
通常のファクタリング会社では、契約を結ぶ際に必ず契約書が発行されます。
また、面談での契約の場合は、担当者から契約書の説明があるはずです。
しかし闇金業者は、契約書を発行してしまうと裁判沙汰になった場合に不利になる可能性があるため、契約書がないという特徴があります。
また、虚偽内容の契約書を発行し、利用者に対してきちんとした説明を行わずに契約を結ぶパターンも考えられるため注意が必要です。
ファクタリングという名目で貸付を行おうとする
貸付を行う場合は、貸金業登録が必要です。
しかし、貸金業登録を行うには厳しい審査を通過しなければいけないため、ファクタリングという名目で貸付を行おうとする闇金業者が存在します。
融資の審査に落ちてしまい、仕方なくファクタリングを利用しているという方にとってはおいしい話に感じるかもしれませんが、金利が高く資金繰りが悪化してしまう可能性があります。
ファクタリングでは、売掛債権の額面以上を資金調達することができないことを理解し、ファクタリングという名目で貸付を行おうとする闇金業者には注意しましょう。
会社の住所の記載がない又は架空の住所を使用している
通常のファクタリング会社は、住所をはじめとした会社情報を公開しています。
しかし、公開している会社情報が少なかったり、架空の情報を記載していたりする場合は、闇金業者の可能性が高いといえるでしょう。
特に会社の住所の記載がない場合や架空の住所を使用している場合は要注意です。
闇金業者は後ろめたいことが多く、居場所を突き止められると不都合になることがあるため、基本的に会社の住所を公開していません。
通常のファクタリング会社であれば、訪問される利用者のためにも会社の住所を公開しているはずなので、住所を公開していない会社は「闇金業者」といえるでしょう。
対応品質が悪い
通常のファクタリング会社は、社員に対してきちんとした教育を行っているため、対応品質が良いことがほとんどです。
しかし、闇金業者は社員教育に力を注いでいないケースがほとんどであるため、対応品質が悪い傾向にあります。
また、ファクタリングに関する知識も乏しく、質問に対して的確な回答を行わないケースも珍しくありません。
通常のファクタリング会社であれば、質問に対して曖昧な答えが返ってくることはありえないので、1つの判断基準として考えてよいでしょう。
ファクタリング会社選びの3つのポイント
次にファクタリング会社選びの3つのポイント、
- 口コミ・評判を確認する
- 契約書の内容を隅々まで確認する
- ファクタリング会社そのものが実在しているか確認する
について、それぞれ解説していきます。
口コミ・評判を確認する
ファクタリング会社を選ぶ際は、会社のホームページだけでなく、口コミ・評判も併せて確認するようにしましょう。
会社のホームページには、基本的に良い面しか記載されていないため、悪い面を知ることができません。
しかし、実際にファクタリング会社を利用したことのある方の口コミ・評判では、良い面・悪い面の両方を確認することができます。
ファクタリング会社を利用した後に後悔しないためにも、ファクタリング会社を選ぶ際は口コミ・評判を確認することをおすすめします。
契約書の内容を隅々まで確認する
闇金業者では、説明とは違う契約内容となっているケースが多いため、ファクタリング会社を選ぶ際は契約書の内容を隅々まで確認するようにしましょう。
また、闇金業者はあえて難しい言葉の使用や長文の契約書を作成し、利用者側が契約書の内容に関して理解できていないまま契約を結ぼうとする特徴もあります。
契約書の内容を隅々まで確認し、理解できない部分がある場合は必ず担当者に質問するようにしてください。
ファクタリング会社そのものが実在しているか確認する
先ほども述べたように、闇金業者は会社の住所を公表していない又は架空の住所を使用しているという特徴があります。
闇金業者を利用しないために、ファクタリング会社を選ぶ際は、ファクタリング会社そのものが実在しているか確認することがポイントです。
ホームページの会社概要に記載されている住所をGoogleマップ等で検索することで、ファクタリング会社が実在しているのか簡単に確認することができます。
Googleマップ等で確認することが難しい場合は、会社概要に記載のある住所に実際に訪問してみることも1つの手段だといえるでしょう。
まとめ
今回解説した闇金業者の特徴について、重要なポイントを3つにまとめました。
- 相場よりも手数料が高いファクタリング会社は、闇金業者の可能性が高い
- 闇金業者は後ろめたいことが多いため、契約書がない・住所を公表しないなど、痕跡を残さないようにしている
- 闇金業者を利用しないためには、ファクタリング会社を選ぶ際に口コミ・評判を確認することが重要
闇金業者を利用してしまわないか不安という方は、本記事を参考に闇金業者の特徴や会社選びのポイントを理解し、優良なファクタリング会社を利用するようにしましょう。
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