今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、事故物件の買取を専門に行う『成仏不動産「正しい買取」』を運営している株式会社マークス不動産様です。
事故物件の独自マーケットを築くことに成功しているため、他社で断られてしまったような物件でも、高額買取が可能になっています。
事故物件を売りたいかたはもちろん、購入を考えている方にも、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。
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不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
株式会社マークス不動産様へのインタビュー内容を紹介します
それでは早速、「株式会社マークス不動産様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、成仏不動産の正しい買取の概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」
正しい買取は、成仏不動産事業の中で、人が亡くなった不動産、いわゆる事故物件を専門に買取っている部門です。
「正しさ」を追求した査定は、私たちのこれまでの買取り・販売実績のデータ化と、暴利にならない適切な利益設定によって成り立っています。
それにより、これまで買いたたかれがちであった事故物件をできるだけ高く買い取ることができます。
さらには、他の不動産会社様では断られてしまったような事故物件も、独自の販売ルートを持っているため、買取が可能です。
Q2.「次に正しい買取をスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」
ある時お客様から、「事故物件を持っているんだけど、買い取ってもらえないだろうか」というご相談をいただいたのがきっかけです。
成仏不動産事業を始めるまでは、事故物件ではない、ごく一般的な不動産の買取を行っていたため、恥ずかしながら事故物件の知識が浅く、事故物件を買い取った後にどれくらいの価格、期間で再販売できるのかわかりませんでした。
そのため、低めの買取価格を提示することになり、せっかくご相談いただいたお客様のお力になることができなかったのです。
不動産業界全体を見渡してみると、当時は事故物件専門で対応している会社は少なく、取り扱いすらしないような不動産会社がたくさんありました。
さらには、事故物件マーケットが存在しないがために、需要と供給のバランスの把握ができず、事故物件が安値で取引されているような現状がありました。
「不動産業界全体で事故物件に対してしっかり取り組むことができれば、事故物件を所有して困っている方たちの力になれるのではないか」という思いがあり、その道を弊社が切り開いて行くべく、事故物件の買取をスタートさせました。
Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際の正しい買取の強み・優位性を教えてください。」
一番は「高額買取」です。
成仏不動産では事故物件を専門に買取りを行っているため、「事故物件も買いますよ」という不動産会社に比べて、相当な数の事故物件に取り組んでいます。
私たちは、事故物件を安く買って高く再販売したいわけではなく、事故物件を所有して困っている方のために、できるだけ高く買える仕組みづくりに挑戦しています。
例えば、「成仏不動産サイト」や「成仏物件投資倶楽部」の運営を通して、事故物件への抵抗感が低いユーザーを集めることに成功しており、事故物件に対するマーケット(需要)を生み出しました。
独自のマーケットを持っているからこそ、ご依頼者様の事故物件を高く買い取ることができています。
また、これまで他社様では断られてしまっていたような事故物件の買取も可能となっています。
Q4.「依頼者の方は大きな不安を抱えている状態かと思います。対応の際に気を付けていることなどはありますか?」
特に気を付けているのは言葉遣いです。
ほとんどのご依頼者様は、身内の方を亡くされていて悲しみに暮れていたり、死因によっては好奇の目にさらされていたりなど、非常にナイーブな状態になっています。
対応する私たちの行動ひとつひとつがご依頼者様を不快な気持ちにさせてしまうこともあれば、傷つけてしまうことだってあり得ます。
例えば、「残置物処分(ざんちぶつしょぶん)」という言葉。
これは不動産業界ではよく使われる言葉ですが、亡くなられた方が残されたお品物に対して「残置物」「処分」という表現の仕方は、非常に冷たく感じるのではないでしょうか。
弊社では「お荷物整理」「残されたお品物のお片付け」といったように、わかりやすく丁寧にお伝えするよう心がけています。
他にも、「不動産会社に売却依頼していることを近隣に知られたくない」といったご希望があれば、不動産会社の雰囲気が出てしまうスーツではなく私服でご訪問をさせていただいたり、お仏壇があれば手を合わさせていただいたり、こういった細かい配慮はスタッフ全員が共通で行えるように指導しています。
Q5.「事故物件には売却のほかに『貸す』という選択肢もありますが、それぞれどんなメリットがありますか?」
売却により不動産を現金化できるので、お葬式や特殊清掃といった急な出費に対応できることは、売却のメリットだと思います。
ただ、ご依頼者様にとっての一番のメリットは、心の整理をつけて新たな一歩踏み出せることなのではないでしょうか。
多くのお客様にこのような御言葉をいただきます。
「自宅を売却することができたことで、亡くなった方を忘れるわけではないのだけれども、いったん区切りとして気持ちが整理できました。」
事故物件の売却については、お金ではない気持ちの部分でのメリットが大きいのではないかと思います。
賃貸に関しても同様です。
「ご自宅を手放したい」気持ちと「思い出のご自宅を残しておきたい」という気持ち、そんな二つの気持ちで揺れている方も多いです。
このような方々は、ゆっくり考える時間が必要だと私たちは思っています。
そういった場合には、「賃貸でどなたかに貸す」という提案をさせていただいています。
そうすれば、所有権はご依頼者様にあるので、将来的にはご自宅に戻って住むこともできますし、将来的に売却することも可能です。
また、他の方に貸し出すことができれば賃料収入を得ることができ、引っ越し先で必要な費用に充当することもできます。
Q6.「再建築不可物件や借地物件でも買取り可としています。逆に、買取りできない物件や、値段がつかない物件はあるのでしょうか?」
弊社では原則「買取りを断らない」という姿勢でおります。
そのため、弊社で買取ができない物件や値段をつけることが難しい物件の場合は、協力会社と連携したり、事業として考えると買取りできないような物件の場合は、個人投資家様への情報提供を行ったりすることで、売却できるような動きをとっています。
Q7.「リノベーションや特殊清掃など、事故物件に関するさまざまなサービスを提供しています。今後強化していきたい分野などはありますか?」
成仏物件投資倶楽部に力を入れていきたいと思っています。
2021年10月に国土交通省より発表された「宅地建物業者による人の死の告知に関するガイドライン」をうけ、事故物件を貸し出す際の告知の基準が明確になりました。
今後は、事故物件を収益物件として保有される投資家様が増えると予想しています。
事故物件と投資家様のマッチングの数を増やせば増やすほど、これまで以上に事故物件の流通が促進されて、空き家問題の解決につながっていくのではないでしょうか。
また、投資家様にはぜひ、住宅確保用配慮者と呼ばれる、高齢者や外国籍の方への物件提供をお願いしたいと思っています。
そのために弊社では、見守りシステムや言語問題をクリアできるような仕組みを整えて提供していきたいです。
Q8.「株式会社マークス不動産としての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」
成仏不動産事業としては、ただ単に「事故物件の取引をして儲けたい」ということは一切考えていません。
今はまだ事故物件という言葉が浸透してしまっているので、私たちもサイト上では使用していますが、いずれは事故物件という言葉がなくなり、事故物件が特別な物件ではなく、普通の物件として取引できるような世の中にしていきたいと考えています。
会社としては、事故物件だけではなく、再建築不可物件やワケアリ物件など、負動産を富動産にかえて、多くの方とマッチングしていけるような仕組みを整えていきたいです。
Q9.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」
私たちは不動産に関して、これまで存在してきた固定概念を壊して、世の中の困りごとを解決するようなビジネスをどんどん進めていきたいと思っていますので、応援していただけたら嬉しいです。
また、一緒にビジネスを進めていただける企業様や投資家様や、チームのメンバーとなって一緒に世の中の困りごとを解決してくれる仲間を募集しています。
少しでもご興味がございましたら、ぜひお問合せいただけますと幸いです。
株式会社マークス不動産の会社情報
会社名 | 株式会社マークス不動産 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋本国町3-1-2 FORECAST新常盤橋4階 |
代表取締役社長 | 花原 浩二 |
公式サイトURL | https://marks-house.jp/ |
最後に
今回は、「正しい買取」を提供している株式会社マークス不動産様のインタビュー記事を紹介しました。
事故物件を抱えてしまった依頼者の方への、こまやかで温かい心遣いが伝わってきましたね。
また、空き家問題の解決や高齢者や外国籍の方への住居提供など、事故物件の再流通の先にさまざまな社会課題を見据える姿勢もとても印象的でした。
今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクから正しい買取の公式サイトをチェックしてみてください。
株式会社マークス不動産様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!