不動産クラウドファンディングは現在100近くのサービスがある人気の投資です。
そんな中でも海外不動産に投資できる「TECROWD(テクラウド)」が非常に注目を集めています。
TECROWDは一口10万円からモンゴルやカザフスタンなどの新興国不動産へ投資でき、想定利回りは平均10.3%と非常に高いのが特徴のサービスです。
そんなTECROWDから新ファンドが公開されました。
まだあまり募集件数の少ないアメリカのファンドであることから「投資して大丈夫なのか?」と心配になっている方もいらっしゃるかと思います。
今回はそんなTECROWDのアメリカ不動産ファンド、「TECROWD69号ファンド Arkansas Data Center」を徹底分析していきます。
まずはファンドの概要を紹介
TECROWDの新ファンド「TECROWD69号ファンド Arkansas Data Center」の概要について見ていきましょう。
<ファンド概要>
利回り | 10.50% |
運用期間 | 13ヶ月 |
募集金額 | 2,248,200,000円 |
最低投資額 | 10万円 |
募集期間 | 2024/09/18 18:00〜(一般募集) |
募集形式 | 先着式 |
<対象不動産概要>
建物名称 | Arkansas Data Center |
住所 | South of Ditch #3720 and North of E. Co. Road, Blytheville, Mississippi County, Arkansas, USA(identified by Mississippi County, Parcel ID 105-02896-000 in Section 21, Township 15, Range 11)の一部 |
物件種別 | 土地 |
「TECROWD69号ファンド Arkansas Data Center」の特徴は?
今回募集される「TECROWD69号ファンド Arkansas Data Center」の特徴は以下の通りです。
- ファンドはアメリカのデータセンター開発プロジェクト
- 土地取得〜造成工事までが対象の短期ファンド
- 劣後出資割合は10%
TECROWD最新ファンドの特徴1.ファンドはアメリカのデータセンター開発プロジェクト
今回募集されるファンドは、アメリカ・アーカンソー州のデータセンター開発プロジェクトです。
現在、世界的に生成AIの需要が高まったことでデータセンターの需要も拡大しています。
引用:総務省通信白書令和6年版
需要の高まっているデータセンターの開発であるため、運用もうまくいく可能性が高まるでしょう。
また、対象不動産のあるアメリカ・アーカンソー州は、アメリカの中でも電力コストが低水準であり、インフラ面も発達しています。
アンカーソー州のホームページにも、新規事業立ち上げに最も費用がかからない州の第3位にランクインしたとの報告もありました。
世界的に需要の高まっている「データセンター」案件であることで、ファンド成功の可能性は高いと判断できるのではないでしょうか。
TECROWD最新ファンドの特徴2.土地取得〜造成工事までが対象の短期ファンド
今回のファンドはデータセンター開発のための、土地を取得して建築確認を済ませ、土地の造成までが対象となっており、想定運用期間は13ヶ月です。
TECROWDのファンドは運用期間が24ヶ月の比較的長いものがほとんどですが、今回のファンドは短めの設定です。
短めのファンドであることで、不動産市場の変化が少なく、想定通りの運用がしやすくなります。
また、海外不動産ならではのカントリーリスクも、運用期間が短ければ短いほどリスクは低減します。
これまで長期運用だからTECROWDへの投資をためらってきた方にも投資しやすいファンドでしょう。
TECROWD最新ファンドの特徴3.劣後出資割合は10%
今回のファンドは土地の売却で利益を得るキャピタル型のファンドで、劣後出資割合は10%となっています。
もし想定よりも低い価格で売買されたとしても、10%分のマイナスであれば投資家は損をすることはありません。
キャピタル型のファンドを多く募集するサービスでは、劣後出資割合が非常に低いこともよくあります。
特に大型ファンドであればあるほど、出資の負担が大きくなるため劣後出資割合は低くなりがちです。
しかしTECROWDの今回のファンドでは劣後出資割合が10%に設定されているので、一定のリスクは低減されています。
「TECROWD69号ファンド Arkansas Data Center」のリスクも解説
ここでは「TECROWD69号ファンド Arkansas Data Center」のリスクについても見ていきましょう。
- 期中配当がない
- 元本割れする可能性がある
TECROWD最新ファンドのリスク1.期中配当がない
TECROWDでこれまでに募集されているファンドでは運用期間中に数回に分けて配当されるケースがあります。
しかし今回のファンドは売却して出た利益を配当する形をとっているので、運用期間中に配当はなく、運用終了してからの配当となります。
定期的に配当が欲しい方は期中配当のあるファンドへ投資した方がいいでしょう。
ただ今回のファンドは運用期間が13ヶ月と短めなので、気にならないという方も多いでしょう。
TECROWD最新ファンドのリスク2.元本割れする可能性がある
不動産クラウドファンディングは投資なので、もちろん元本割れする可能性があります。
優先劣後出資システムが採用されていますが、劣後出資割合以上にマイナスが出た場合は元本割れをしてしまいます。
リスクを理解した上で、必ず余剰資金で投資しましょう。
まとめ
TECROWDでは9月18日から「TECROWD69号ファンド Arkansas Data Center」が募集されます。
アメリカのデータセンター開発ファンドで、10.5%という高利回りファンドでありながら、優先劣後出資システムを採用しており、一定のリスクも抑えています。
データセンターは需要の高まっており、立地に対しても需要は高いでしょう。
しかし、元本割れをする可能性もあるため一概に安心とは言えません。
ファンド詳細をよく読んだ上で投資検討をしてみてはいかがでしょうか。
本サイトのコンテンツは事業者の公式サイトから抜粋した情報をもとに執筆者個人の感想を加えたものです。正確な情報は、事業者の公式サイトにてご確認ください。なお、本記事は情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する意思決定は、事業者の公式サイトにて個別商品・リスク等の内容をご確認いただき、ご自身の判断にてお願いいたします。