資産運用の手段として非常に人気が高く、サービス会社も増加し続けているソーシャルレンディング。
今回はソーシャルレンディング業界の中でも安全性が高い1社であり、独自性も強く新しいサービスでありながら人気急上昇中の「ファンズ株式会社様」にインタビューさせていただきました。
実際にFundsにも投資している筆者目線で、安全性や今後の発展について聞きましたので投資家の皆様に役立つかと思います。
具体的な数字を用いた将来展望もお答えいただいたのでぜひ参考にしてみて下さい。
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
ファンズ株式会社様へのインタビュー内容を紹介
今回のインタビューでは現在の取り組みや戦略から将来展望までお話をしていただきました。
順番にQ&A形式で紹介をしていきます。
Q1.「ソーシャルレンディングの中で安全性が高いと思いますが、今後も1〜3%の利回りで安全性重視のサービスを継続する予定でしょうか?」
Fundsは、投資家の皆様が長期的に安心して資産運用ができるファンド、上場企業にとっては融資・社債に代わる第三の資金調達手段になるという点を意識してファンド組成を行っています。
利回りを高めるよりも、リスクに対するリターンがバランスしている案件となるよう設計しております。
こうした方向性を目指している結果として、投資家のみなさまからはFundsの魅力の一つとして「安全性」を挙げていただいていると考えております。
今後は審査の厳格性を保ちつつFundsを利用する企業の業種を広げ、利回りを含むファンドの条件面も多様化していく予定です。
Q2.「元はWebメディアとして軌道に乗っていたと思いますが自社でもソーシャルレンディング事業を手掛けるきっかけは何だったのでしょうか?」
以前運営していたWebメディアのクラウドポートを始めた頃から、Fundsのようなサービス構想はありました。
投資家の皆様の立場でWebメディアを運営する中で「安心感をもって投資ができる、また分散投資も快適にできるようなサービス」が求められていると強く感じたことが、今のFundsのコンセプトにつながっています。
Q3.「リコースローンは貸付先企業の信用力に紐づく安全性の高い仕組みだと思いますが、今後も貸付先は拡大していく予定でしょうか?」
今後、まずは1ヶ月あたり10億円程度のファンド供給規模を目指します。
Fundsではリースバック事業や底地事業など多様な内容の不動産ファンドがございますが、そうした不動産ファンドとともに、現在公開しているフリークアウト広告事業ファンド#2のような新しい業種のファンドも増やしてまいります。(2020年10月12日時点)
Q4.「予定利回り2%で期間が2か月など非常に短期のファンドも出てきましたが、企業にとって広告のようなメリットもあるのでしょうか?」
企業によってFundsを利用する目的は様々ですが、その1つは資金調達手法の多様化です。Fundsは社債発行に代替するような資金調達手法として、その機動性・利便性・客観性をご評価いただいています。
加えて、個人投資家の皆様と関係・接点が構築できる点がメリットとして挙げられます。
必ずしも資金調達が必要だという状況ではない企業も、Funds優待などを通して認知拡大やサービスの購入、企業応援といった反応を投資家の皆様から直接得ることができる点に価値を感じていただいています。
Q5. 「ソーシャルレンディングにも関わらず優待が付くのはユニークですが今後も優待は増えていくのでしょうか?」
Funds優待付きファンドは好評をいただいており、抽選方式を導入しているものの、倍率の高い状況が続いています。
全体としてファンド数が増えていくとともに、Funds優待付きのファンド数も増える予定ですので、ご期待ください。
Q6.「参加している上場企業数は業界トップだと思いますが今後も市場は伸びていく見通しでしょうか?」
現在15社の上場企業がFundsに参加しており(2020年10月12日時点)、引き続き上場企業の参加は増えていく予定です。
Fundsは企業にとって、銀行融資・社債に次ぐ第三の資金調達手段でありたいと考えております。銀行融資・社債の国内市場規模は数十兆円と考えると、Fundsの成長余地は十分にあると考えています。
Q7.「過去にない低金利の時代ですが今後もFundsの需要は伸びていきますでしょうか?」
ネット証券で販売されている個人向け社債は、比較的低い利回りでも早期に完売してしまうような状況です。
社債のような、元本の変動リスクがなく確定利回りの金融商品への投資需要は大きいです。Fundsのファンドも社債と類似した商品性であるため、十分に投資需要があると考えています。
Q8.「独自の貸付スキームで従来のソーシャルレンディングと比べて安全だと思いますが、他にも新しい仕組みは考え中でしょうか?」
現在は上場企業のファンドが中心ですが、「長期的に安定した資産運用ができるファンド」に合致するものであれば、今後、未上場企業や既存のスキームに限らない案件等も検討していく可能性があります。
なお、Fundsが募集しているファンドも金融商品なのでリスクはあります。
投資いただく際は、ファンド詳細ページをよくご確認のうえ、分散投資や余裕資金の範囲で行うなどを十分に心がけてもらえればと思います。
Q9.「ソーシャルレンディング事業を超えて取り組んでいきたい領域などありますでしょうか?」
ファンズは投資家の皆様が長期で安心した資産運用ができるようにすべく、事業を進めております。
当面は多くの投資家の皆様に投資頂けるようファンドの供給を増やしていくことに注力してまいります。
投資家のみなさまのご意見・ご要望を反映させていきながら、年間100億円、1000億円と募集額を積み上げていくことで、日頃から使われる国民的な資産運用のサービスに成長させていきたいと考えています。
最後に
今回の記事では、ファンズ株式会社様にインタビューをさせていただきました。
インタビューの内容を要点を振り返ると、
- 今後はさらに企業の業種を拡大していくこと
- 1ヶ月あたり10億円程度のファンド供給規模を目指されること
- Funds優待付きのファンド数も増える予定であること
などが分かりました。
また未上場企業や既存のスキームに限らない案件等も検討していく可能性があり、利回りの幅やファンドの種類も増えていくのは投資家として楽しみですよね。
将来的には年間1000億円規模の募集額を目指されており、ソーシャルレンディングの枠を超えた金融サービスや投資先にまで発展するかもしれません。
今後の発展が更に期待できるインタビューとなりました。読者の皆様の参考になれば幸いです。