不動産業界の中でも、近年注目を集めている分野が「民泊」です。
世界中で広く浸透している民泊サイトのAirbnbは、海外旅行などで利用したことがある方もいるのではないでしょうか?
そんな中、国内での民泊を広めるために、楽天とLIFULLが共同で立ち上げたジョイントベンチャーが、「楽天ステイ株式会社(旧楽天LIFULL STAY株式会社)」です。
楽天ステイ株式会社は、国内最大級の民泊プラットフォーム「Vacation STAY(バケーションステイ)」をスタートし、すでに10万部屋を超える物件登録数を誇っています。
今回の記事では、バケーションステイの特徴や評判について詳しく解説します。
民泊の利用を検討している方はもちろん、保有している不動産の収益化に悩んでいるオーナーさんも、ぜひチェックしてみてください。
バケーションステイとは
バケーションステイは、楽天ステイ株式会社が運営する、民泊・宿泊予約サービスです。
バケーションステイに掲載されている施設は、民泊新法に基づく届出や、特区民泊の認定、旅館業法に基づく簡易宿所の許可を受けた施設のみとなっているので、安心して利用することができます。
登録部屋数は10万以上で、国内最大級の民泊プラットフォームとなっています。(2024年11月時点)
バケーションステイの評判・口コミ
続いては、バケーションステイに関する、ネット上の評判や口コミを見てみましょう。
リアルな評判が飛び交っているツイッターから紹介します。
ポジティブな評判
こちらはホスト側の口コミのようです。
問い合わせが増えているということで、利用者が増えてきていることがわかります。
こちらもホスト側の口コミで、他社サイト掲載でトラブルがあったため併用して利用しているようです。
まだ新しい業態ということでホストも利用者も手探り状態なのかもしれません。
こちらもホスト側の口コミですが、良いレビューをもらえたという内容です。
この物件はかなり満足度が高いことがうかがえます。
実際に利用して満足したという声もありました。
民泊は一部屋ごとに料金が設定されていることが多いので、既定以内であれば人数が多いほどお得ですね。
ネガティブな評判
良い評判が多い一方、ネガティブな声も少なからず見つかりました。
サイトに掲載されたトップ画像に不満を抱えているホストもいるようです。
気になることや修正してもらいたい部分がある場合は、早めに問い合わせをした方が良さそうですね。
バケーションステイのメリット3選
まずはバケーションステイのメリットを紹介します。
1.楽天ポイントが貯まる
バケーションステイで宿を予約する際には、楽天IDと紐づけて楽天ポイントを貯めることができます。
もちろん、すでに貯まっている楽天ポイントを利用して支払うことも可能です。
2.人数によっては割安で泊まれる
通常、ホテルや旅館の場合は、宿泊人数に応じて料金が設定されています。
バケーションステイは、宿泊する部屋ごとに料金が設定されているので、部屋数あたりの人数が増えれば、1人当たりの料金の負担が軽くなります。
※ただし、部屋の定員が設定されているため、ひと部屋に制限なく宿泊できるわけではありません。
3.掲載物件はすべて民泊の認可を取得
民泊の中には、正式な認可を得ずに貸し出している違法な物件もあります。
バケーションステイであれば、認可を得た物件のみを掲載しているので、利用する際も安心です。
バケーションステイのデメリット
バケーションステイを利用する際は、事前に注意点も理解しておきましょう。
1.予約キャンセルしても返金は1〜2ヶ月後
決済済みの予約をキャンセルした場合、クレジットカードの締め日に応じて返金されます。
そのため、返金は平均で1〜2ヶ月後になるので注意しましょう。
2.予約内容の変更はキャンセルしなければいけない
宿泊人数や日数などの予約内容を変更する場合には、一度をキャンセルしてから予約をし直さなくてはなりません。
予約までの日数によっては、キャンセル料が発生することもあります。
バケーションステイの使い方を写真付きで解説!
続いては、バケーションステイの宿泊方法について、写真付きで解説をしていきます。
※ここではメールアドレスで登録しています
※ここではクレジットカードで支払いをしています
以上で手続きは完了です!
バケーションステイを類似サービスと比較
バケーションステイはまだ新しいサービスなので、既存のサービスとの違いが気になる方も多いことでしょう。
そこで、有名な宿泊予約サービスであるアゴダとSTAY JAPANの2つと比較してみました。
バケーションステイ | アゴダ | STAY JAPAN | |
取扱施設 | ホテル/旅館、一戸建て、 マンション/アパート | ホテル、一戸建て、 アパート/マンション | 民泊、農泊、貸別荘、 コテージ、古民家 |
決済方法 | クレジットカード 楽天ポイント | クレジット/デビッドカード、 アゴダギフトカード、 paypal(国、地域により異なる) | クレジット/デビッドカード (一括払いのみ) |
キャンセル料 | 宿泊施設による | 宿泊施設による | 宿泊施設による |
問い合わせ | 楽天ステイのメールフォーム | オペレーターとのチャット | オペレーターとのチャット |
バケーションステイは楽天ポイントが利用できるというのが大きなポイントです。
予約できる宿泊施設の種類も幅広く、利用用途に合わせて選ぶことができるでしょう。
ただし、まだ新しいサービスということもあるのか公式サイトのヘルプが他サービスと比べると充実していない印象がありました。
万が一の問い合わせ先もメールのみ(2024年11月時点)なので、不便さを感じることもあるかもしれません。
バケーションステイはこんな人におすすめ
バケーションステイは楽天のグループ会社である楽天ステイ株式会社が運営しています。
日頃、楽天グループのサービスを利用し慣れている方にはなじみやすいのではないでしょうか。
扱っている物件も、正式な認可を受けたもののみなので初めての民泊利用という方でも安心です。
バケーションステイに関連する質問
民泊自体の利用が未経験という方も多いと思います。
ホテル宿泊とは勝手が違うので、ここで疑問点を解決していきましょう。
バケーションステイの運営会社
最後に、バケーションステイ運営する「楽天ステイ株式会社」の会社情報を紹介します。
楽天ステイ株式会社は、幅広い層の会員数を誇る楽天と、日本最大級の物件掲載数を誇るLIFULLが共同で立ち上げた会社です。
2022年11月に「楽天LIFULL STAY株式会社」 から、現在の「楽天ステイ株式会社」に社名を変更しています。
資金力やより多くの顧客にリーチできる基盤が整っているため、バケーションステイは急速に認知されていくことでしょう。
民泊は、違法な運営が多いのも現実です。
認可物件のみを掲載するバケーションステイが広く認知されることで、民泊業界がクリーンになっていくのではないでしょうか。
宿泊施設比較サイト「trivago」とも連携
楽天ステイ株式会社は2019年4月に、世界最大規模の宿泊施設比較サイト「trivago」と連携を開始しました。
バケーションステイで掲載されている物件は、trivagoでも検索可能になり、より広範囲の利用者が活用しています。
これによりバケーションステイの物件利用者が増し、掲載しているオーナーさんにとっても、さらなる収益化が望めるでしょう。
楽天ステイ株式会社の会社概要
商号 | 楽天ステイ株式会社 |
---|---|
所在地 | 東京都港区港南2-16-5 NBF品川タワー14F |
代表者 | 代表取締役 太田 宗克 |
事業内容 | 宿泊・民泊予約サイト事業 宿泊施設・民泊施設運用代行事業 |
設立 | 2017年3月 |
まとめ
民泊は、正式な認可を得ない違法な運営も多いことから一般的な印象はあまりよくありません。
しかし、これから少子高齢化が進んでいく日本において、既存の住居を有効活用できる「民泊」の普及は、社会問題における一つの解決策とも言えます。
バケーションステイで掲載されているのは、正式に認可を取得している物件のみです。
バケーションステイは民泊のイメージを変えながら、業界を健全化させる役目も担っているのではないでしょうか。
国内旅行で割安の宿を探したい方も、うまく収益化ができていない物件のオーナーさんも、バケーションステイをぜひチェックしてみてください。
参考サイト:民泊管理バンク
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。