今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、VRコンテンツを簡単に作成できる「Smart 360(スマートさんろくまる)」を運営している株式会社エージェンテック様です。
専門的な知識がなくても簡単に360度パノラマのVRコンテンツを作成できるクラウドサービスで、VR上に写真や動画などのコンテンツを埋め込めるため、ビジネスのさまざまなシーンでの活用が期待できます。
ビジネスでのVR活用に興味をお持ちの方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。
VRを”伝わる”コンテンツに進化させる「Smart 360」の公式サイトはこちら⇒
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
株式会社エージェンテック様へのインタビュー内容を紹介します
それでは早速、「株式会社エージェンテック様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、Smart 360の概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」
Smart360は、360度パノラマVRコンテンツの制作・公開を管理画面上で簡単にできるクラウドサービスです。
360度パノラマVRの空間上に、文字、写真、音声、動画などの情報を埋め込むことができます。
情報を組み合わせることで、空間を見せるだけのものから、VRをビジネスに活用できる“伝わる”コンテンツへと進化させることが可能です。
例えば、VRモデルルームのコンテンツをVR内見コンテンツとして公開することで、より多くの方々に魅力を伝えることができます。
また、どこのシーン(例:リビングなど)、どのホットスポット(アクション)が閲覧されたか?のデータを収集することも可能です。
Q2.「次にSmart 360をスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」
弊社では、iPadが登場してから、スマートデバイスをビジネス用途で活用できるコンテンツ管理サービス「ABook(エーブック)」を展開してきました。
そこで培ったコンテンツ、スマートデバイス活用のノウハウを軸にビジネス展開を進めるなか、2015年頃から360度パノラマVR専用カメラのコンシューマ向けの利用が話題になっていきました。
さらにGoogleストリートビューの普及もあって、パノラマVRコンテンツのビジネス活用が取り沙汰されるようになっていきました。
これをきっかけに、これまで培ってきたコンテンツ編集のノウハウをベースとして開発に取り組み、VR元年と言われる2016年に、ビジネス活用を目的としたパノラマVRコンテンツの編集サービスとして「Smart360」をリリースしました。
Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際のSmart 360の強み・優位性を教えてください。」
ノーコードでのコンテンツ編集が可能なため、ユーザーがVRやWebに関する知識を持っていなくても、パノラマVRコンテンツを制作できるのが最大の強みであり、優位性だと考えています。
誰でも簡単にツールを使用できるので、より良いコンテンツのディレクションに時間を費やすことが可能です。
また、さまざまな情報を埋め込むことができるので、コンテンツの魅力をユーザーに分かりやすく伝えることができます。
Q4.「不動産分野においては、VR内見のような用途を想定されていますか?おすすめの使い方などがあればぜひ教えてください。」
不動産業界での主な用途は、VR内見コンテンツとしてWebサイトで公開し物件をご覧頂く活用方法が、やはり多いのが実情です。
物件の魅力を伝えるという点では
- 設備などのポイントとなる情報をホットスポットとして埋め込む
- 設備の詳細情報が掲載されているサイトへのリンクを設置する
- モデルルーム見学の予約システムのリンクを掲載する
- 現地へのアクセス情報のリンクを掲載する
といったように、VRコンテンツからさまざまな情報をシームレスに繋ぎ、お客様がより購入意欲を高められる導線を設計できる、ということがポイントになってきます。
また、分譲物件などについては、成約前の内見だけでなく、成約後にご家族に共有するなどのご利用方法もあります。
VR内見のような成約前の活用だけでなく、成約後のアフターサービスとしての活用も、お客様の満足度を高めるうえでおすすめです。
Q5.「基本的に、撮影はユーザー自身で行うことになると思います。撮影機器や撮影方法などの相談はできますか?」
はい、撮影機器や撮影方法などのご相談も承ります。
また、撮影代行からコンテンツ編集まで、ご要望に応じて承ります。
(撮影のみのご依頼も可能です)
Q6.「制作に専門的な知識は不要としています。VRを1件作るのに、どのくらいの時間がかかるでしょうか?」
コンテンツ制作は、PowerPointを利用するような感覚で制作することができます。
360度パノラマ画像、ホットスポットの素材などの準備ができていれば、2DK相当規模で、はじめてご利用頂いても1週間程度あればコンテンツ制作は可能です。
制作に慣れてくれば、2日程度で制作することができるようになります。
Q7.「課金はコンテンツごとですか?料金体系について、可能な範囲で教えてください。」
Smart360は、月額3万~ご利用が可能です。
ご利用期間中は、VRコンテンツを、3コンテンツ(3物件相当)までを何度でも制作・編集を自由に行うことが可能です。(公開コンテンツが3コンテンツを超える場合は、別途追加費用がかかります)
また、制作パートナー様向けなどのメニューなどもご用意しておりますので、ご興味がある方は、ぜひお問い合わせ頂ければ幸いです。
Q8.「既に利用している企業から、評判のいい機能はありますか?」
ほぼ全てのお客様にご利用いただいている機能は、グローバルナビゲーション機能です。
グローバルナビゲーション機能は、Webサイトのヘッダメニューのように、コンテンツ上部のメニューにさまざま情報を配置することが可能となります。
例えば、物件案内などでは、設備詳細ページのURLリンク、予約サイトへのリンク、来場案内ページのリンクなどの情報を埋め込むことにより、VRコンテンツから閲覧者が知りたい情報をシームレスに呼び出したり、お部屋を切り替えたりと、ユーザービリティと閲覧者の満足度を高め、購買意欲を高めることが可能です。
さらに、スマートフォンでの閲覧も考慮して、レシポンシブ対応になっています。
Q9.「株式会社エージェンテックとしての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」
私たちは、今必要とされるものをつくるのではなく、常に未来を切り拓けるプロダクトやサービスを企画・開発することを理念に掲げています。
次世代に向けて新しいIT価値を創造し、さまざまな分野でDXを後押しできるサービスを展開していきたいと考えています。
Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」
弊社では、Smart360のサービス以外にも不動産業界でご利用頂ける2つのサービスを展開しております。
ひとつは、無人受付(コンシェルジュ)などにご活用頂ける「LiveTaskyell(ライブタスケル)」です。
スマートフォンやタブレットなどで利用できるライブ映像で、遠隔サポートができるクラウドサービスになります。
LiveTaskyellをご利用頂けば、管理人は建物に常駐しなくても遠隔地から対応できるので、移動にかかる時間の節約につながります。
さらに、複数拠点の対応も可能となるため、少人数での業務効率化が実現可能です。
現在、深刻な社会問題となっている人材不足の解消にも役立つと考えています。
2つ目は、物件設備などメンテンナンス報告を、スマートフォンを使用して簡単に報告アプリができるクラウドサービスの「eXFrame(エクスフレーム)」。現在お使いの報告用帳票を、ノーコード(プラグラムを作成することなく)でお客様自身が報告アプリとして作成することが可能になります。
少しでもご興味がある方は、ぜひお問い合わせ頂けますと幸いです。
また、一緒にビジネスを進めていただけるパートナー企業様や、チームのメンバーとなってともに成長できる仲間も募集していますので、こちらにつきましてもお気軽にお問合せください。
株式会社エージェンテックの会社情報
会社名 | 株式会社エージェンテック |
所在地 | 東京都千代田区神田司町2-2 新倉ビル6F |
代表取締役社長 | 金 淙採 |
公式サイトURL | https://www.agentec.jp/ |
最後に
今回は、「Smart 360」を提供している株式会社エージェンテック様のインタビュー記事を紹介しました。
VRからその先の情報へとシームレスにつながる、まさに未来を見据えたサービスですね。
さらに、操作が簡単なことや、意外にもお手頃な価格に魅力を感じた方も多いのではないでしょうか。
今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからSmart 360の公式サイトをチェックしてみてください。
株式会社エージェンテック様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!