照明の設計業務に、不満や難しさを感じていませんか?
この記事では、そんな悩みを解決するツール「CHUBIC(チュービック)」を紹介します。
「CHUBICってどんなツール?」
「チュービックの導入でなにが変わる?」
このような点を解説するので、業務の効率・精度を改善したいと考える工務店や建築業者の方は、ぜひ参考にしてください。
CHUBIC(チュービック)とは
CHUBICは、照明のデザインや企画、設計、販売などを手がけるaeco light株式会社が開発した、工務店向けの照明設計支援ツール。
アメリカ育ちの代表チュー氏が自由な照明設計を目指してルービックキューブをコンセプトとしたことが、名前の由来となっています。
照明設計には高度な専門知識が必要で、小規模の設計事務所や工務店にとっては重荷になることもあります。
外注すれば当然、それなりの費用と時間がかかってしまいます。
しかしCHUBICを使えば、オートメーションの力を借りて誰でも照明設計が可能。
柔軟で自由な照明企画を自社で行えるようになるのです。
CHUBIC(チュービック)でできること
CHUBICの導入によってできるようになることを、詳しく見ていきます。
平面図からかんたん照度シミュレーション
国内主要4メーカーの照明器具の情報をデータベース化しており、平面図データに照明器具を自由に配置するだけで、照度が自動計算されます。
器具を配置した段階で明るさのイメージがしやすいだけではなく、リアルタイムで器具の配置や数量を修正できるので、今までの照明設計に於ける手間も削減。
さらに、器具メーカーの紙カタログを電子化することで、フィルター検索で目的に合った照明器具すぐに探せるようになります。
設計作業の効率が格段に上がるでしょう。
照度を可視化・ビジュアル化できる
CHUBICはこのように、平面図から照度を見える化できます。
後述しますが、CHUBICには600品以上の最新照明器具がデータ化されています。
そのデータを平面図に落とし込めば、照度や色温度を視覚的にイメージできるのです。
デザインのイメージを伝えやすくなり、「希望と違う」といった認識のズレも防げるため、クライアントの満足度も高まるでしょう。
照明器具がその場で購入できる
CHUBICでは、選択した器具をその場で購入することが可能。
他者を通さずにワンストップで完結するので手間もかかりません。
さらにCHUBICユーザー限定の特別価格で購入することもできます。
ワンストップで照明設計サービスを提供できるので、設計から仕入れまでの負担が大幅に軽減できるでしょう。
イメージ通りの照明器具を購入できるというのは、クライアントだけではなく設計者や工務店にとっても嬉しいですよね。
CHUBIC(チュービック)のメリット5選
CHUBICには以下のような強み・メリットがあります。
- 600品以上の器具の電子カタログ
- JIS照度基準を満たすプランができて、失敗を防げる
- 資料化が手軽でプレゼンなどに便利
- 設計・修正がスピーディー
- 非専門家も簡単に使える
順に見ていきましょう。
600品以上の器具の電子カタログ
照明器具のカタログは厚く、記載されているアイテムや情報は膨大です。
例えば、照明器具の特性や用途、そして光の強さや色など…。
中にはカタログに記載されていない条件もあるので、アイテムを選ぶのも一苦労です。
しかしCHUBICであれば、システム内に600品以上のデータベースがあります。
4つのメーカーから仕様条件に応じて一度に照明器具を検索できるため、紙のカタログのように1つずつメーカーを検索する手間を省くことができます。
さらにCHUBICは選択したルーム/空間の入力条件に基づいて適切な照明を自動的に絞り込み提案してくれるので作業がスムーズに進むようになります。
JIS照度基準を満たすプランができて、失敗を防げる
JIS(日本産業規格)には部屋の明るさに関する規格があります。
部屋の明るさの基準なのですが、照明器具のカタログからこの規格を満たす設計をするのはとても困難です。
特に、複数の照明器具が並ぶ場所では難しいことでしょう。
その点、CHUBICはルーム/空間に合った照明器具を自動手的に絞り込み、そこから間取り図に配置することができます。
配置された照明器具は、内蔵された高度なアルゴリズムによって自動的に計算された明るさの値を示します。
JIS推奨の明るさの基準に基づき、理想的な明るさに達したかどうかを直感的に示す機能を搭載しているため、事前に明るさを確認できます。
これにより設計全体に要する時間が大幅に削減でき、業務効率UPにつながります。
資料化が容易
CHUBICは資料化も容易です。
照明のプランニングや器具のリストを出力すれば、そのまま資料となります。
見積もりも出せるので、照度・色温度などがシンプルに可視化された図面とあわせればプレゼンにも効果を発揮するでしょう。
営業の際にはスピードや説得力が大変重要ですが、CHUBICであれば具体的な数値の提示までスムーズになり、とても強力な武器になるでしょう。
設計・修正がスピーディー
CHUBICは照明設計と修正のスピードが上がります。
工務店の照明設計は、これまで照明メーカーにプラン作成を依頼することが多く、プラン 作成には3~7日かかり、計画の修正はさらに数日かかります。
CHUBICで照明設計を行うと、リアルタイムでフィードバックを平面図に活用可能です。
その結果として仕事が早まるのです。
非専門家も簡単に使える
CHUBICは、他社の照明設計ツールに比べて、インターフェースがシンプルであることも魅力。
器具メーカーが提供する設計ツールは、照度計算を含めた照明設計の作成は難易度が高いというイメージをお持ちの方も多いでしょう。
実際に、専門知識がある方や使い慣れている方にしか使えないというケースもあります。
しかし、CHUBICでは、慣れていなくてもすぐに動作できるような仕様になっているので、誰でも手軽に使うことが可能です。
CHUBIC(チュービック)のデメリット
次に、CHUBIC導入の際に注意点しておきたい点を紹介します。
- まだスマートフォンやタブレットに対応していない
- 照明器具の電源や配線などには対応していない
- 空間のCADのシミュレーションは提供していない
CHUBICは、リリースされて間もないということもあり、全てのデバイスに対応しているわけではありません。
現時点では配線や空間シミュレーションに対応していませんが、今後アップデートされていくことが予想できます。
アップデートされたことが確認出来次第、当サイトでも紹介してきます。
CHUBICの評判・口コミは?実際に導入した企業の声
CHUBICを導入した会社の口コミや評判を探しましたが、2023年11月にリリースされたばかりということもあり、現時点では見当たりませんでした。
今後、導入した会社から評価の声が聞かれるようになるでしょう。
新たな情報を発見したら、こちらに随時追加していきます。
CHUBIC(チュービック)の料金プラン・支払い方法
CHUBICの利用料金は月額2,700円ですが、現在はベータ版の無料トライアル中であり、費用はかかりません。
今のうちに無料で使ってみて、システムを確認すると良いでしょう。
CHUBIC(チュービック)の利用までの流れ
CHUBICは専用サイトからの登録ですぐに始められます。
メールアドレスでアカウント登録するか、すでにお持ちのグーグルアカウントを連携してください。
CHUBIC(チュービック)はこんな人におすすめ!
CHUBICが向くのは次の3つの仕事の人です。
- 工務店
- 照明メーカープランナー・電気業者
- リフォーム業者
それぞれについて解説しましょう。
工務店
最初に挙げられるのが中小の工務店です。
多くの場合、照明の配置などは企画ができても、どの照明器具を選べば照度がどれくらいになるかまでのシミュレーションは困難です。
必然的に、照明のシミュレーションは別の業者に依頼することになります。
しかし、CHUBICを導入すれば社内でのシミュレーションが可能になり、時間も費用も削減できます。
照明メーカープランナー・電気業者
照明メーカープランナーや電気業者にとっても強力なツールとなるでしょう。
メーカーの自社シミュレーションツールより使いやすいなんてケースもあるかもしれません。
また、考えたプランの照度をサクッと確かめたいという場合にもおすすめ。
照度だけでなく色温度も考えなければいけないので、どのような照明器具を使うべきか悩むところでしょう。
照度も色温度もシミュレーションできるCHUBICがあれば、スムーズに作業が進みそうですね。
リフォーム業者
リフォーム業者にとっても強力な武器となります。
例えば、フルリフォームを依頼された場合には、内装を最初から考えなければいけません。
しかし、リフォーム業者も照明の専門家とは限らず、手間取ってしまうケースもあります。
その点、CHUBICであればシミュレーションが容易なので、照明設計に困りません。
CHUBICの運営会社
ここでCHUBICの運営会社を紹介しましょう。
CHUBICの運営会社は照明デザイン事務所のaeco light株式会社です。
aeco light株式会社の会社概要
会社名 | aeco light株式会社 |
本社所在地 | 〒104-0041 東京都中央区新富1−16−8 新富町営和ビル10F |
設立日 | 2009年11月10日 |
代表者 | Jimmy Chu |
資本金 | 4,000万円 |
まとめ
CHUBICについて特徴を3つにまとめました。
- 照度のシミュレーションが簡単にできる
- 豊富な電子カタログから照明器具を選べる
- 設計の工数の削減が可能
これによってCHUBICについてイメージができたことでしょう。
照明設計の効率化に興味を持たれた方は、CHUBICの利用を検討してはいかがでしょうか。
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。