今回不動産テックラボインタビューをさせていただいたのは、実寸サイズのバーチャル展示場を構築する「ALTA for VR」を運営している株式会社コンピュータシステム研究所様です。
住宅の3Dプランを立体投影して生み出すバーチャル展示場では、家具や家電も実寸サイズで再現できるため、図面では分かりづらい高さや奥行きのイメージもつかみやすくなります。
VRによる体験型プレゼンテーションに興味をお持ちの方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。
バーチャル展示場を構築する「ALTA for VR」の公式サイトはこちら⇒
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
株式会社コンピュータシステム研究所様へのインタビュー内容を紹介します
それでは早速、「株式会社コンピュータシステム研究所様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、ALTA for VRの概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」
手書きの図面から瞬時にPCの中に住宅を建築し、そのデータをリアルタイムに3Dプロジェクターで実寸サイズに立体投影することで、バーチャル展示場を構築します。
壁・床・天井はもちろん、家具や住設機器等もそのまま実寸大になりますので、図面やパースでは分かりづらい高さや広さ、奥行等も、建てる前に体感することができます。
Q2.「次に、ALTA for VRをスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」
2011年より販売開始した住宅営業支援システム「ALTA」は、従来のCADとは違い、「プレゼンテーション」と「見積」に特化して、住宅メーカー様、工務店様、建材販売店様などから好評を得ておりました。
そんな中、2014年に、生活インフラを提供している企業様から、イベント施設への「バーチャル展示場システム」の開発の相談がありました。
弊社では、3次元作図のエンジンの開発から、CGエンジンも自社で開発していたこともあります。
そこで、ベースのソフトウェアに「ALTA」を採用し、その優れた操作性を生かしてデータをリアルタイムに3次元投影するシステムとして、パッケージ開発したのが「ALTA for VR」です。
Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際の、ALTA for VRの強み・優位性を教えてください。」
「ALTA for VR」の特徴は、PC上でプランを変更すると、同時にVR空間にも変更内容が反映される点です。
施主様の要望に合わせて、間取り、内外装、家具、家電等を瞬時に変更してシミュレーションできますので、本当の意味での「バーチャル展示場」が構築できます。
この「瞬時に変更できる」という機能は、リリースから6年経過した現在でも、業界では唯一の機能です。
Q4. 「とても高度な技術が使われていると感じますが、料金体系はどのようになっていますでしょうか?」
「ALTA for VR」は、設置空間の施工、ソフトウェア、ハードウェア、保守契約含め合計で、約2,000万円となります。移動式のミニタイプの場合は、約300万円からご用意しております。
Q5. 「具体的にどのようなニーズを満たすことができますか?既に実績がある場合は反響も教えていただけますか?」
施主様毎のオリジナルの展示場をPCの中に建築し、施主様の希望を聞いて、その場で変更しながらのプレゼンテーションが可能です。
そのため、購入されたお客様からの「建ててからのクレーム」が半減した、という効果が出ております。
また、システム導入時に、地域のTVへのCMや専用のチラシを作成して施主様へPRすることで、住宅の販売時の差別化ツールとしても効果を発揮しております。
Q6. 「VRコンテンツの導入が初めての企業の担当者は、どれくらいの知識とスキルが求められますか?」
施主へのプレゼンテーションを行う上では、紹介する住宅の知識は必須となりますが、導入する工務店様や建材販売店様は住宅知識を保有していますので、特に課題とはなっておりません。
Q7. 「ALTA for VRは設置工事から導入後のサポートまで行っているとありますが、全国に対応しているのでしょうか?」
ALTA for VRにつきましても、導入設置からサポートまで全国で対応しております。
Q8. 「株式会社コンピュータシステム研究所の社内にはどういった経歴の社員さんが在籍していますか?」
Q9. 「株式会社コンピュータシステム研究所としての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」
創業当時、業界で実践的に使える「業務や経営を学べる教科書」がほぼ無かったため、システムを通じて「建設業界の教科書を作りたい」という気持ちが根本にあります。
建設業界は経験と勘と度胸の世界、いわゆる職人気質の世界でした。
その属人的な部分を、技術資産を活用し、付加価値システムという形で標準化し、わかりやく提供していきます。
Q10. 「最後にインタビュー記事の読者について、一言お願いします!」
住宅産業に携わっている企業の皆様、日々業務ご苦労様です。
私ども、コンピュータシステム研究所では、住宅産業におけるプレゼンテーション、積算、設計、作図業務の合理化ツールとして、ALTAシリーズを提供しております。
創業以来、建設業に特化してシステム開発から販売・サポートまでを行っている、専門家集団となりますので、バーチャル展示場システムに以外にも、何かあればご用命ください。
株式会社コンピュータシステム研究所の会社情報
会社名 | 株式会社コンピュータシステム研究所 |
所在地 | 仙台市青葉区北根黒松14番15号 |
代表取締役社長 | 長尾 良幸 |
公式サイトURL | https://www.cstnet.co.jp/ |
最後に
今回は、「ALTA for VR」を提供している株式会社コンピュータシステム研究所様のインタビュー記事を紹介しました。
業界唯一、リアルタイムで3Dへの連動を行えるバーチャル展示場は、3m×3m程度のスペースがあれば設置できるそうで、非常に可能性を感じました。
今後も高い技術力を生かしながら、「建設業界の教科書」としての役割を果たしてくれるのではないでしょうか。
今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからALTA for VRの公式サイトをチェックしてみてください。
株式会社コンピュータシステム研究所様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!