多くのスタートアップ企業は、内部留保が潤沢にあるわけではなく、キャッシュフローも当初は厳しいケースが多いです。
どんなに良いアイディアや技術を持っていても、キャッシュフローが安定しなければ、会社を存続させることができません。
多くの経営者は、資金繰りに最も頭を悩ましているのではないでしょうか。
そこで今回は、スタートアップ企業が法人カードを取得するメリットや審査の注意点などについて説明をします。
スタートアップ企業が持つべきおすすめの法人カードについても紹介しますので、参考にしてください。
スタートアップ企業が法人カードを使うメリット
スタートアップ企業が法人カードを利用する主なメリットは4つです。
- キャッシュフローが改善する
- 経費管理が楽になる
- ムダな支出を抑えられる
- ポイントが付く
それぞれのポイントについてわかりやすく説明をします。
キャッシュフローが改善する
スタートアップ企業が法人カードを利用する最大のメリットは、キャッシュフローを改善できることでしょう。
支払いを最大2ヶ月程度、繰延できるので、当座のキャッシュフローは大きく改善するはずです。
また、支払い額の調整もできるため、利息がかかりますが、キャッシュフローが厳しいスタート時の資金繰りを改善できるのは大きなメリットになるでしょう。
経費管理が楽になる
スタートアップ企業は、人員が豊富でない場合が多いため、経費管理の手間を減らしたいのが正直なところでしょう。
現金払いだと、どうしても領収書などの管理に時間が必要になってしまいます。
その点、法人カードであれば、インターネットの支払い明細で経費管理を簡単にできるため、大きなメリットになるのではないでしょうか。
ムダな支出を抑えられる
法人カードを利用すれば、明細を全てインターネットで確認できるため、従業員が何に利用したか簡単に管理ができます。
結果として無駄な支出を抑えられるはずです。
無駄な支出を抑えられるのも、スタートアップ企業として大きなメリットになるのではないでしょうか。
ポイントが付く
法人カードの中にはポイントが付くカードがあります。
還元率は一般的にそんなに高くありませんが、現金払いだと何もポイントがつきません。
少しでもポイントがつくのはスタートアップ企業にとっては特に大きなメリットになるのではないでしょうか。
スタートアップ企業が法人カードを使う際の注意点
法人カードをスタートアップ企業が取得する際の注意すべきポイントについて説明をします。
主な注意点は3つです。
- ステータスの高いカードは作りづらい
- 使い過ぎに注意する
- 利用限度額は一般的に低い
それぞれのポイントについてわかりやすく説明をします。
ステータスの高いカードは作りづらい
一般的にスタートアップ企業は実績が少ないため、ステータスの高いカードを作りづらいでしょう。
まずは審査が柔軟なステータスがあまり高くないカードを作り、実績を積むようにしましょう。
使い過ぎに注意する
法人カードを利用すれば、現金払いに比べて支払いを遅らせることができるので、キャッシュフローが改善する可能性があります。
しかし、支払いを行わなくて良いわけではありません。
あくまで支払いを遅らせることができるだけです。
結果的に、支払いを繰り延べることができるので、使いすぎてしまう経営者が一定数います。
使いすぎてどんどん繰延をしてしまうと、いつか資金繰りに詰まってしまうので絶対にやめましょう。
利用限度額は一般的に低い
スタートアップ企業が法人カードを作れたとしても、利用限度額は一般的に低いです。
実績を積めばどんどん利用限度額はアップするはずですが、最初は利用限度額が低くなってしまうのは注意しましょう。
スタートアップ企業が法人カードを使う条件
法人カードをスタートアップ企業が取得するために、必要な条件は、まずは法人格を持っている必要があります。
また、代表者の信用情報も重視されるでしょう。
詳しくは次の審査のポイントで説明しますが、法人格がないと法人カードの利用ができないケースがありますので、注意してください。
スタートアップ企業が法人カードの審査で重視されるポイント
スタートアップ企業が法人カードを取得する際に、審査で重視される主なポイントは4つです。
- 法人格を持っていること
- 取引実績があるのこと
- 信用情報が良好であること
- 担保や保証人が必要なこと
それぞれのポイントについてわかりやすく紹介をしますので、参考にしてください。
法人格を持っていること
まずは、法人カードを作るためには、法人格を持っている必要があります。
個人事業主でも、開業届を出していれば作成できるケースはありますが、やはり法人格を持っている方が作成できるクレジットカードの数は広がります。
取引実績があるのこと
スタートアップ企業の場合、取引実績はあまり重視されないケースもありますが、とはいっても、やはり取引実績がある方が審査に通りやすいです。
全く実績がない状態で申し込むのではなく、できればある程度取引実績を積んでから申し込みをした方が良いでしょう。
信用情報が良好であること
個人カードを作成するためには、代表者と法人の信用情報が良好である必要があります。
法人についてはスタートアップ企業の場合、信用情報は良好のはずです。
ただし、代表者の信用情報については気をつけてください。
担保や保証人が必要なこと
スタートアップ企業が法人カードを作る際、担保や保証人が必要なケースがあります。
もちろん、必要ない、法人カードもありますが、担保や保証人を用意できた方が作成するのに有利に働くでしょう。
スタートアップ企業におすすめの法人カード3選
スタートアップ企業におすすめの法人カードを3枚紹介します。
- UPSIDER
- JCB一般法人カード
- アメックス・ビジネス・ゴールド
それぞれの特徴についてわかりやすく紹介しますので、参考にしてください。
UPSIDER
UPSIDERは、年会費や入会金がかからない法人カードです。
何枚でも無料でカードの追加発行ができるので、従業員の経費管理にも最適です。
最大1億円以上の限度額もあるので、利用金額が多くなりそうなスタートアップ企業に適しているでしょう。
最短当日から利用できるのもメリットになります。
JCB一般法人カード
JCB一般法人カードの年会費は初年度無料で2年目以降も1,375円と格安です。
入会金はかかりません。
国内出張手配サポートや旅行傷害保険、サイバーリスク保険などがついているので、セキュリティー面も安心です。
最大利用上限額は100万円と決して大きくはありませんが、初めて法人カードを作るには良いカードといえます。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドの年会費は36,300円と高額ですが、利用限度額に制限はありません。
付帯サービスが非常に豪華で国内外旅行傷害保険や空港ラウンジの利用などが付いています。
まとめ
今回は、スタートアップ企業が法人カードを作るメリットや注意点、おすすめの法人カードなどについて紹介をしました。
スタートアップ企業で気をつけるべき点はやはりキャッシュフローです。
キャッシュフローを改善するために法人カードは非常に有効になります。
スタートアップ企業を応援するUPSIDERのようなカード会社もあるので、ぜひこの記事を参考に、法人カードの作成を検討してみてください。
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