今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、マンション管理アプリ「KURASEL(クラセル)」を運営しているイノベリオス株式会社様です。
マンション管理の会計業務に必要な機能が揃ったアプリで、自主管理より手間がかからず、管理会社に委託するよりコストがかかりません。
今までのマンション管理に不満をお持ちのすべての方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。
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不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
イノベリオス株式会社様へのインタビュー内容を紹介します
それでは早速、「イノベリオス株式会社様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、KURASELの概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」
KURASEL(クラセル)は、管理組合向けのマンション管理アプリです。
管理費等の徴収業務や管理組合口座からの支払いをアプリ上で簡単に行うことができます。
また、作成に専門知識や労力を要する決算書類は、クラセルが自動作成します。
それ以外にも、各区分所有者・居住者の情報の管理や、共用部の契約状況の管理なども可能です。
管理組合の管理手法は大きく分けて、管理会社に全ての業務を委託する「管理会社委託方式」と、自分たちで管理業務を行う「自主管理方式」の2通りがあります。
前者は「楽だけど費用がかかる」、後者は「費用はかからないけど、役員になった人の業務負担が大きい」というのが特徴です。
クラセルを使えば、費用を抑えつつ、簡単に管理業務を行うことが可能になります。
Q2.「次にKURASELをスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」
2018年頃より、管理会社の管理委託費の値上げ要請の動きが少しずつ活発になってきました。
「値上げをしてもらえないなら管理をやめる」というケースも、すでに珍しくありません。
値上げの理由は、人手不足を起因とする人件費の増加によるものが大半でした。
マンション管理業は労働集約型産業であり、また、AIやロボット等の活用により効率化することが難しい業務が多いのです。
労働人口が減少し続けている我が国においては、管理費用の値上げの流れは、今後ますます加速していくだろうと予測しました。
中には、毎年のように値上げが必要になるマンションも出てくると思われます。
しかし、果たして管理組合側が値上げを受け入れ続けられるのだろうかと考えると、難しいマンションも多いのではないでしょうか。
管理費だけでなく、修繕積立金が不足していて、今後値上げが必要となるマンションも多く存在すると言われています。
管理費も修繕積立金も値上げするとなると、簡単には受け入れられないはずです。
高齢化によって年金で生活されている世帯の割合も増えていきます。
仮に、数千円~1万円程度の値上げで済んだとしても、毎月の支出ですから、拒否したくなるのも当然です。
ちなみに一般的なマンションの場合、管理費等の値上げは全区分所有者の過半数の方が賛成しないと実施できないルールになっています。
では、値上げの受け入れを拒否し、管理会社との金額交渉も決裂した場合、管理組合にどのような選択肢があるのでしょうか。
- 値上げをせずとも引き受けてくれる別の管理会社を見つけ出す
- 自主管理に切り替える
の2択となります。
幸い、引き受けてくれる管理会社が見つかったとしても、人手不足は管理業界全体の問題ですので、いずれはその後継管理会社から値上げを要請されることも、容易に想像できます。
つまり、延命措置的な対処法に過ぎないのです。
一方で、自主管理に移行すればコストは抑えられ、値上げも回避できることになりますが、何もツールが無い状況での自主管理運営は困難を極めます。
運良く、時間的に余裕がある方や、会計関連の知識を持っている方がマンション内にいらして、役員を引き受けてくれたとしても、その方たちに依存してしまうことになります。
そこで「誰でも簡単に管理業務が出来るツール」があって、それを使えばコストを抑えられるのであれば、「使ってみたい」と考える方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そう考えたのが、当事業をスタートさせたきっかけでした。
Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際のKURASELの強み・優位性を教えてください。」
真っ向から競合するサービスは、現時点では存在しないのですが、広義では、安価な管理会社が競合となります。
管理会社に全部委託をする方式と比べると、コストを抑えることができ、また、管理組合の状況がいつでもアプリ上で確認できますので、自分のマンションのことを我が事としてとらえることが可能になります。
マンション管理は、管理組合が主体性を持って行うことが重要であると弊社では考えておりますが、管理会社に全部委託をしている状態ですと、どうしても他人事になりがちです。
クラセルを使えば、主体性を持った管理運営が可能になり、その結果、修繕積立金も含めた資金の有効活用が可能になります。
Q4.「どのような課題や悩みを持っている管理組合にKURASELはおすすめでしょうか。」
管理会社に委託しているマンションの方の場合は
- 管理会社から管理委託費の値上げの要請があり、困っている
- 管理組合が主体性を持った管理運営に移行したい
- 様々なマンションの情報を理事会内でタイムリーに共有したい
といった方におすすめです。
また、自主管理をされているマンションの方は
- 管理業務を効率化したい
- 属人化を回避したい
- 管理会社に委託したいが、委託費が高すぎて払えない
といった方におすすめです。
Q5.「アプリで管理できるとのことですが、スマホの操作があまり得意ではない方でも簡単に利用できますか?また、PCなどは必要ないのでしょうか?」
導入検討段階で、お客様より「うちのマンションは高齢者が多く、スマホがあまり得意でない方が多いのですが、大丈夫ですか?」というご相談を受けるケースがあります。
現在、弊社ではクラセルの利用開始から3ヵ月間は、専任のサポートを配置しているのですが、たいていのお客様は1ヵ月ほどでサポートが不要となっています。
「どういったデザイン、どういった操作手順にすれば、マンション管理の知識の無い方でも問題なく操作できるか」という点にこだわって開発をしてきましたので、弊社が考えていたよりも数段早く習得できてしまうお客様が多い状況です。
また、理事会の方全員がクラセルを使わないといけない訳ではありませんので、スマホが苦手では無い方たちだけで、クラセルの操作をしていただくケースもあります。
また、パソコンについてですが、決算書類の印刷などパソコンでしか操作できない機能が一部存在しますので、1台は管理組合で購入していただくことをおすすめしています。
Q6.「実際にKURASELを利用されている方から評判の良い機能などあれば教えてください。」
これまで管理会社に委託されていたお客様には、「収支・会計」「共用部管理」機能が好評です。
「今までは管理会社から月末時点の状況を翌月末に紙ベースで報告を受けていたが、リアルタイムで確認が出来るようになり、便利になった」といったお声をよく頂戴します。
また、自主管理をされていたお客様には「支払」「収支・会計」機能が好評です。
「銀行に行かなくても支払が実行できて便利」「決算書類の作成に時間と労力を掛けていたが、クラセルの場合、ほとんど何もしなくて済むようになり、すごく楽になった」といったお声をよく頂戴します。
Q7.「KURASELを利用した場合の料金体系について教えていただけますか?また追加費用などはかからないのでしょうか?」
クラセルの利用料は、ご利用されるマンションの総戸数によって変動します。
30戸までのマンションは16,500円、31~50戸までは27,500円、50~199戸までは38,500円、200戸以上は55,000円(金額は全て税込・月額)です。
クラセルを利用する場合、管理費等の徴収は指定の収納代行会社(三菱UFJファクター)をご利用いただきます。
同社のサービス利用料は、1戸あたり121円(税込・月額)となっております。
それ以外にかかる費用はありません。
初期費用などもありません。
Q8.「KURASELを導入するまでの流れを教えていただけますか?」
まずは理事会で検討していただき、その後、総会の決議を経てください。
総会決議から導入までの準備期間として、3ヵ月いただいております。
検討段階から導入まで、必要に応じて弊社がサポートいたします。
Q9.「イノベリオス株式会社としての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。
イノベリオスという社名は「イノベーション+へーリオス」というのが由来です。
へーリオスはギリシャ語で「太陽」という意味で、そのような存在になりたいという想いが込められています。
クラセルを導入したマンションの方にとって、太陽のような存在になることを目指すとともに、マンション管理業界全体においても、良い影響を与える存在になりたいと考えています。
実際に、管理会社がクラセルを活用して業務効率化を図ったり、賃貸の管理会社がクラセルを使って分譲マンションの管理業に新規参入したり、といった、新たなクラセルの活用事例も出てきています。
マンション管理に携わる全ての方にとって、太陽のような存在になれれば良いなと考えています。
Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」
マンション管理組合の方、クラセルにご興味がありましたらお気軽にお問合せください。
理事会などで詳しく説明させていただくことも可能です。
また、マンション管理会社様、ビルメンテナンス会社様、マンション管理士様、販売パートナー様等、業務提携先を募集しております。
ご興味がありましたら、お気軽にお問合せください。
イノベリオス株式会社の会社情報
会社名 | イノベリオス株式会社 |
所在地 | 東京都千代⽥区三番町6番地 1 |
代表取締役 社長執行役員 | 安藤 康司 |
公式サイトURL | https://www.innovelios.com/ |
最後に
今回は、「KURASEL」を提供しているイノベリオス株式会社様のインタビュー記事を紹介しました。
マンション管理の現状や将来の展望についても詳しくお話しいただいて、「KURASEL」の魅力をさらに深く知ることができました。
スマホが苦手な方でも簡単に扱えるのも大きなメリットですね。
これからも、多くのマンションで受け入れていくのは間違いないでしょう。
今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからKURASELの公式サイトをチェックしてみてください。
イノベリオス株式会社様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!