今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、ミレニアル世代の住宅購入をサポートする「マイホームマーケット」を運営している日本ユニシス株式会社様です。
VR展示場で理想の住まいをさがせたり、住宅の価格シミュレーションを行えたりと、これから家を買う主な層になるミレニアル世代の特徴やライフスタイルに合わせたサービスを提供しています。
デジタル施策に興味をお持ちの住宅メーカーの方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。
新しい住まい選び「マイホームマーケット」の活用施策にご興味のある方
3分でわかるバーチャル住宅展示場「マイホームマーケット」の動画
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
日本ユニシス株式会社様へのインタビュー内容を紹介します
それでは早速、「日本ユニシス株式会社様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、マイホームマーケットの概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」
新しい家の買い方、売り方を提供するサービスで、住宅業界が持つ課題を解決することを目指しています。
注文住宅の中でも「規格住宅商品」と呼ばれるセミオーダー型の住宅商品を対象にしており、建物に必要な費用を明確にすることができます。
また、家を建てる前に高精細なVRで家の外観、内観を確認することが出来る仕組みを提供して、消費者に分かりやすく家をご検討いただくサービスです。
結果的に、消費者自身が家を検討する時間が増えて消費者の満足度が上がり、商談のリードタイムも短くなることから、住宅メーカの営業にとっても負担が下がることに期待できます。
Q2.「次にマイホームマーケットをスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」
これから家を買う世代(ミレニアル世代)は、共働きが多く商談する時間があまり取れないことや、ライフスタイルを重視した新しい価値観をもつ世代になります。
商談時間が中々取れず結果的に商談が長引き、消費者も住宅メーカ営業も疲弊して、最後は妥協するケースも多くなっていました。
これらを解決するべく、2017年に検討を始め2018年3月に当サービスを立ち上げました。
Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際のマイホームマーケットの強み・優位性を教えてください。」
VRを使った似たサービスはありますが、建物費用を明示して消費者がオプションを選択して価格をシミュレーションする機能は他にはないと考えています。
また、サービスを開始後に旭化成ホームズ様を始め、自社占有で利用される住宅メーカ様が出始め、商談の中でご利用いただくなど単なるマッチングサイトとも一線を画しているものです。
Q4.「バーチャル住宅展示場を利用するところから家探しを始める家族は増えていますか?利用者が増えているなどの情報があれば教えてください。」
コロナ禍の影響もあると思いますが、バーチャル住宅展示場は色々な形で各住宅メーカーも消費者へ提供しています。
ただ、バーチャル住宅展示場で家を買うのではなく、ミレニアル世代の特徴である「自分自身で調べて絞り込む」ための判断材料として、多くの消費者に利用されています。
マイホームマーケットサイトへ訪問する新規ユーザも、年々増えている状況です。
一方で、家を買う行為は土地探しや住宅ローン審査のステップもあり、ある程度決め込んだ後に住宅展示場や住宅メーカに行く消費者が多いため、リアルな住宅展示場に置き換わるものではないと理解しています。
Q5.「バーチャル住宅展示場に出店することで、成約率の高い顧客は期待できますか?」
マイホームマーケットは、バーチャル住宅展示場への出店、自社占有環境の提供の2つを行っています。
バーチャル住宅展示場へ出店すると、潜在層・顕在層・検討層顧客の獲得、他社住宅メーカとの競争力の確認、商品テストマーケティングなどが可能です。
一人でも多く住宅メーカへ行く消費者を増やし、成約率の高い消費者を送客することを目指しています。
一方で、自社占有環境は商談の中で利用いただくことが主体となりますので、すでに検討している方へ活用することから、商談リードタイムの短縮や顧客満足度の向上などの効果を得られやすくなるものと考えています。
Q6.「バーチャル住宅展示場に出展するために、ハウスメーカー側にどのような作業が発生しますか?デジタルが得意である必要はありますか?」
マイホームマーケットのバーチャル展示場は、高精細なVRを前提としていましたので、その制作作業が必須でした。
しかし、2022年1月からはVRは必須でなくなりましたので、バーチャル住宅展示場への出店負担は下がります。
なお、VR制作やサイトの準備等は当社で支援しますので、住宅メーカ様は自社商品の情報(図面や商品説明文など)を提供いただくことが主になります。
Q7.「バーチャル住宅展示場を利用することで、成約率のアップだけではなく、営業コストも下がりますか?どれくらいのコストや工数を削減できるか目安があれば教えてください。」
ご利用いただいている住宅メーカ様の多くからは、「成約するまでのリードタイムが大きく削減した」というお話を伺っています。
また、「建てた後の満足度が高い」というお話もいただいており、クレーム対応などの営業コストへも良い影響を与えているのではないでしょうか。
Q8.「従来の営業と比べて省ける工程や注力できる工程など、バーチャル住宅展示場の上手い活用方法を教えてください。」
これはバーチャル住宅展示場の特性よりも、規格住宅商品と呼ばれるセミオーダー型の商品特長が大きいと思いますが、「仕様を詰める作業は大幅に削減されている」と住宅メーカ様から聞いています。
当社の説明資料の抜粋になりますが、下記の商談工程が削減できると考えています。
Q9.「日本ユニシス株式会社としての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」
当社はバーチャル住宅展示場だけでなく、消費者にライフスタイル目線で多くのサービスを提供することを目指しています。
生活目線で医療、介護など、幅広くサービスを拡げていく予定です。
Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」
住宅メーカ様の経営者の方にぜひご検討をいただきたいと考えています。
住宅着工棟数の減少、大工の減少、これから家を買う世代の特徴など、今までの家の売り方も必要ですが、デジタル施策を行っていく必要がある時代になりました。
この機会にぜひお問い合せいただき、個別にご説明をさせていただければと思います。
日本ユニシス株式会社の会社情報
会社名 | 日本ユニシス株式会社 |
所在地 | 東京都江東区豊洲1-1-1 |
代表取締役社長 | 平岡 昭良 |
公式サイトURL | https://www.unisys.co.jp/ |
最後に
今回は、「マイホームマーケット」を提供している日本ユニシス株式会社様のインタビュー記事を紹介しました。
ミレニアル世代の価値観に合わせた住まい選びを提供することで、顧客の満足度が上がるだけでなく、住宅メーカー側の負担も減るのは興味深いですね。
バーチャル展示場だけにとどまらない、マイホームマーケットの今後の発展も楽しみです。
今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからマイホームマーケットの公式サイトをチェックしてみてください。
新しい住まい選び「マイホームマーケット」の活用施策にご興味のある方
日本ユニシス株式会社様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!