消防点検のコスト最適化、 依頼・管理の簡略化を実現した次世代サービス「スマテン」を紹介【株式会社スマテン様】

今回、不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、建物の管理者と消防点検資格者等をつなぐプラットフォームサービス「スマテン」を運営している株式会社スマテン様です。

従来建物オーナーは、保有している建物のエリアごとに別々の業者を探す必要があったり、点検票を紙ベースで管理する必要がありました。

スマテンを利用することで、面倒であった消防点検の手間をWeb上で完結することができるようになり、消防点検のコスト最適化や手続きの簡略を実現できます。

また、点検者向けのアプリが用意されており、点検終了と同時に報告書が自動作成できること可能になりました。

その結果、今まで成されなかった消防業界における現場効率化を図ることができ、点検報告率の向上に繋がるメリットもあります。

今回は、革新的なサービス「スマテン」に関する質問を中心に、取締役CSOの「藤野潤也氏」にインタビューをさせていただきました。

建物を保有している不動産オーナーさんや、不動産管理会社の方はぜひチェックしてみてください。

スマテンの公式サイトはこちら⇨

目次

株式会社スマテン様へのインタビュー内容を紹介

ここからは、「スマテン」をスタートするに至った経緯や今後の展望、株式会社スマテンとしての将来的なビジョンについてなど、詳しく伺っていきます。

順番に質問と回答を紹介していくので、ぜひチェックしてください。

Q1.「スマテンのサービス概要について簡単に教えてください。」

前提だけ先に伝えさせてください。

実は、日本の建物には「消防法」という法令が義務付けられています。

この法令で決められた点検実施報告率が「49.8%」と非常に危険な状態になっています。

弊社はこの「消防設備点検」の実施率改善にフォーカスした業界初のIT事業を行っております。

ここからサービスの話ですが、スマテンは消防設備点検が必要な建物管理者と、国家資格を持った点検者を繋げるプラットフォームの展開をしています。

ソリューションツールとして、建物管理者には面倒で煩雑な消防業務を自動化出来る管理ツールを、点検者には現場で報告書が自動作成出来る日本初の点検アプリを提供しています。

「頼む側が高く・受ける側が安い」この差があまりにも大きく実施したい管理者が依頼しにくい現状がありました。

クライアントとサプライヤーの双方に根付いている課題を解決して、点検未実施率50%超えの危険な国の状況を改善するためにIT活用を推進しているサービスになります。

Q2.「スマテンをスタートしたきっかけ・経緯は何ですか?」

以下は当社代表の創業の想いです。

「事業アイデアのきっかけは2011年に起きた東日本大震災です。

震災直後にボランティアとして駆けつけ、現場で凄まじい光景を目の当たりにして、人生の考え方が変わりました。

今日、至る所で起きている自然災害のニュースを見るたびに胸が熱くなります。

そんな想いから、持続可能な社会の実現のために自然エネルギーの普及と二次災害を防ぐための防災事業に参入しました。

そして、日本が直面している人口減少と労働者不足問題を解決していくために、スマテンをスタートさせることを決めました。」

Q3.「競合・類似サービスと比較した際の独自性などがあれば教えてください。」

いまだほとんどがアナログな業界であるため、実はまだ競合は存在していないんです。

類似サービスでいうと「ラクスル」さんが類似かなと思います。

印刷業界というアナログで非効率を改善されているサービスとして、尊敬していますし、恐れ多いことですが消防業界で僕らがやろうとしているサービス展開と似ているところが多いかと。

Q4.「スマテンを利用することで、具体的にどういった課題を解決できますか?」

前頭にもお伝えした通り大きな課題としては「点検未実施の建物」を減らすことができます。

具体的には未実施の原因となっている「頼む側が高く・受ける側が安い」この構造を当社の仕組みで解決出来ます。

建物管理者と点検者に分けて課題解決を説明すると、、

建物管理者はスマテンweb管理ツールを利用することで、今まで対応していた「業者を探す・依頼する・日程調整する・見積り依頼する」などの消防業務の効率化が図れます。

実施コストの削減はもちろんですが、1案件にかかるタスクを圧倒的に減らしてあげることで業務コストを継続的に抑えることが特徴です。

また、引き継ぎの際もアカウント1つとパスワードだけで終わるのでこの辺りは現場の方にすごく好評ですね。

逆に、点検者側は【現場で点検終了と同時に報告書が完成する】ようになるため、今まで「点検~報告書作成、提出」にかけている時間をアプリ点検で大幅短縮出来る点が特徴です。

こんな感じで双方の課題解決を行っています

Q5.「スマテンをどういった人・会社に使って欲しいと考えていますか?」

個人オーナー様から多店舗展開している法人様まで建物所有をしている方全てにお使い頂ければと考えてます。

あとは、管理会社の担当者さんにも多く利用してもらっているので、社内で業務改善などの課題があったり、コスト比較したかったりする場合はぜひスマテンと一度話てみて欲しいですね。

点検者様も個人事業主から法人まで幅広く登録・利用してもらっていて、実際に今までよりも時間が浮くので、その時間を家族や自分のために使ってもらえると事業以外でも貢献できている気がするので利用してもらいたいですね。

Q6.「スマテンを広めていく上で、障壁となる課題などはありますか?」

やはり「消防点検」という言葉や法令をしっかり広めることですね。

知らない人がいない状態を国全体で作ることも重要だと考えています。

本当は行政ももっと一緒になって、安全確保のために動いて欲しいというのも本音では有りますし。

Q7.「今後のスマテンの展望など、イメージがあれば教えてください。」

今は消防設備に特化したシステムですが、建物には他にも様々な保守点検や管理維持が有ります。

ゆくゆくはスマテンに登録すると全ての必要事項が賄えるように進化させていく予定です。

エレベーター点検などの他の保守点検もすでに請け負えるのですが、システム反映まではまだしていないので、この辺りもプロダクトに落とし込んでいきます。

また、点検者側のコミュニティーも作り始めているので、保険や福利厚生などを含めた独立支援、登録者への有益な情報共有なども視野に入れてすでに動き始めています。

Q8.「株式会社スマテンとしての将来的なビジョンがあれば教えてください。」

当社のビジョンは「点検未実施のない世界を創る」なので、これに通づることなら何でもしていくつもりです。

まずは発信力や会社としての安定基盤も目指す世界を創る上で必要なので上場を目標にしてますが、あくまで点検未実施をなくすための戦略の1つとして捉えています。

今のビジョンが達成されたあとは、将来的には今の僕らのような会社に支援もしたいなと考えています。

Q9.「不動産テック業界の将来についての見解があれば教えてください。」

様々なITが出現している中で、本当に必要なプロダクトが増えることが必須だと考えています。

どの業界もですが、不動産業界も同様で人手不足が深刻化してますので、現場効率をあげるものや非効率なまま引き継がれている業務を改善してあげることで、本質的な仕事をみなさんにしてもらえる手伝いはテックで大いに出来ますしね。

何かと海外からの注目も多い国なので、自国だけで満足するだけでなく旅行者や移住者にもわかりやすく安心安全な国であることを不動産テック業界全体で示していけると良いですね。

Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」

点検をしていない建物をお持ちの方がもしいらしたら、スマテンでなくても良いのですぐにでも実施をお願いしたいです!

また、すでに実施されている企業様や建物管理者様も、そのまま継続実施を続けて頂けると嬉しいです。

みなさんが行く先々で安心・安全な建物で素敵な時間が過ごせるように弊社も全身全霊で

取り組ませて頂きます!今日はありがとうございました。

株式会社スマテンの会社情報

会社名 株式会社スマテン
所在地

設立 2018年4月
代表者 都築啓一

最後に

今回は、建物オーナーと点検者を直接つなぐ「スマテン」を運営している株式会社スマテン様にインタビューをさせていただきました。

消防設備点検の手間やコストを削減するメリットがあるだけでなく、点検実施率を改善することにも焦点を置いている点が印象的でした。

東日本大震災をきっかけに強い思いを持って事業に取り組まれていて、かつ現時点で目立った競合もいないことから、今後より多くの建物オーナー・管理会社で「スマテン」が使われていくのではないでしょうか?

興味を持たれた方は、ぜひ下記の公式サイトをチェックしてみてくださいね。

スマテンの公式サイトはこちら⇨

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