平面図から照明プランの提案まで数分で完結する「CHUBIC」とは?【aeco light株式会社様】

今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、照度計算や照明配置図の作成を数クリックで可能にする、aeco light株式会社様です。

CHUBICは、数日間の作業が数分で完了する照明設計支援ツールです。

「照明設計にかかる時間を効率化したい」という方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。

手間なく理想の空間を実現できる「CHUBIC」の公式サイトはこちら⇒

目次

aeco light株式会社様へのインタビュー内容を紹介します

それでは早速、「aeco light株式会社様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。

Q1. 「まず、CHUBICの概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」

CHUBICはいわゆる、複雑な照明計画作業をワンストップで完結させる「オールインワン照明設計ツール」です。

照度計算を含めた照明プランの制作から照明器具の購入までCHUBIC上で一気通貫でできます。

照明の専門知識もソフトのダウンロードも不要で、基本情報を登録すればブラウザを通じて誰で利用できます。

照明デザインの専門家だけの領域から、 誰でも照明計画に自由自在に取り組める世界を実現を目指すツールです。

Q2.「CHUBICをスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」

照明設計というのは、従来から実に複雑で時間のかかる作業だったんです。

メーカーのカタログを隅々まで調べ上げて、良い器具を探し出したり、メーカーに問い合わせて照度分布図を作ってもらったり。

社外の専門家任せの作業範囲が多く、軽微な修正にも時間とコストがかかるものでした。

照明計画は家を建てる上で不可欠な作業なのに、手軽にできる方法がなかったわけです。

そこで2015年に、200社以上の中小建築業者が参加する団体から照明設計の依頼を受けて、この分野の課題に直面しました。

それがきっかけで、2020年にはもっと簡単にできる方法を探して、照明設計支援ツールの開発に着手しました。

数十社の工務店からのフィードバックをもとに、2023年11月には、基本情報を入力するだけで使えるウェブアプリのβ版を無料で公開したんです。

Q3. 「競合サービスと比較した際のCHUBICの強み・優位性を教えてください。」

そうですね、照明支援ツールは以前から存在していて、「dialux」や「luminous planner」、「LUX assist」などがその主要な例です。

ただ、これらには一つ共通の大きな問題点がありました。

はっきり言ってしまうと、「複雑すぎて普通の人には使いこなせない」ということなんです。

この問題の根底には、これらのツールが照明器具メーカーによって専門家の目線で開発されていることがあります。

つまり、専門家が細かく調整できるように、専門家が使い慣れた手順に沿って設計されているんですが、これが逆に工務店や住宅会社の実際のニーズに応えられていない状態を生んでいました。

ここで、CHUBICの話になるんですが、実はCHUBICは5年かけて工務店や建築家と共同開発してきたんです。

「照明デザイナー以外の人でも簡単に照明プランを作れるように」というコンセプトで、最も使いやすい照明設計ツールと位置づけています。

平面図をアップロードするだけで自動で照度を計算できて、「最高に読みやすい照度分布図」を自慢としています。

この照明分布図は、従来のものと比べて、より直感的に理解できるようになっていて、施主との共有もしやすいんです。

まさに、「私にもできる」と思ってもらえるようにしています。

Q4. 「CHUBICは数日分の作業が数分で完了するとのことで、コストカットも期待できますよね。作業時間を短縮できる理由を可能な範囲で教えていただけますか?」   

はい、CHUBICを利用することで、プラン作成や器具の管理を内製化させることができ、通常3日以上かかる作業が平均してわずか1時間で完了します。

 直感的に照明器具を配置し、照度が自動で確認されたプランを作成できる点が主な要因です。

施主の要望が変わって計画に修正が必要になった場合でも、外部との連絡を取ることなくリアルタイムで調整可能なため、照明計画の全工程を一人で効率的に進められます。

 さらに、仕様条件に応じた照明器具の迅速な検索が可能な電子カタログの利用や、従来は専門知識が必要だった照明プランがわかりやすい資料として提供されるので、器具選びや施主との商談もスムーズに行えます。

あと、もう一つあります。

作成した照明プランに使用する器具は、その場でCHUBICから直接購入可能で、CHUBICユーザー限定の特別価格で手に入ります。

これにより、照明計画業務の効率化と機動力の向上、さらには人件費や外注コストカットを期待できます。

Q5. 「CHUBICは、どのような悩みや課題のある方にお使いいただきたいと考えていますか?」

まずおすすめしたいのは、照明メーカーからの設計サポートが少ない地方の中小工務店です。

社内で照明の配置はできても、選んだ照明器具の明るさが十分なのか、そのシミュレーションがなかなか難しいんですよね。

そのせいで、照明プランに自信が持てなかったり、施主への差別化ポイントとして活かせていないケースが多いんです。

CHUBICを使えば、そういうシミュレーションが社内で簡単にできるようになって、時間もコストも節約できます。

また、照明メーカーのプランナーや電気業者にも、CHUBICは強力なサポートツールとして機能します。

リフォーム業者も、フルリフォームプロジェクトにおいて照明計画を簡単に立案できるため、CHUBICは非常に有用です。

照明の専門知識がなくても、効果的な照明設計が可能になり、プロジェクト全体の品質を高めることができます。

Q6. 「パソコンの操作や苦手な方や照明設計を外部に任せていた工務店なども簡単に利用できるのでしょうか?利用を開始した場合はサポートも受けられますか?」

CHUBICは使いやすさを最優先に設計されていて、従来の複雑な照明計画ツールに比べて学習曲線がグッと緩やかです。

PhotoshopやIllustratorのような複雑さを想像していただければ、CHUBICはそれらよりもPowerPointのように直感的で、ユーザーは選択した照明器具をフロアプランにドラッグアンドドロップするだけで、明るさが自動的に計算されます。

それでもサポートが必要な方のために、お問い合わせ窓口を設けておりますので直接ヘルプを求めることがでいきます。

また、ツールの最大限の活用方法を教える無料のデモセッションも提供しています。

もちろん、外部のコンサルタントや照明器具メーカーに依頼する安心感はわかりますが、CHUBICを試してみて、これが主要な照明計画リソースとして使えると自信を持ってもらえるように期待しています。

その使いやすさと、効果の高さを実際に体験していただければと思います。

Q7. 「現在、CHUBICはベータ版を無料で利用できるとのことですが、有料に切り替わるタイミングは決まっていますか?また、今後はどのようなアップデートが行われる予定でしょうか?」

CHUBICベータ版の目標は、より広範なユーザーからの学びを拡大することです。

初期ユーザーのフィードバックを基に、ユーザーの実際のニーズや振る舞いを詳細に理解し、それに応じた新機能を開発していく予定です。

現在は、扱う照明器具の種類を増やしながら、UIやUXを洗練させ、使いやすさを一層向上させる作業に注力しています。

今後、「フリーミアム」モデルを採用し、基本機能を無料で提供する一方で、さらに進んだ機能を備えたプレミアムプランを有料で提供するバージョンを、2024年末の導入を目指しています。

Q8. 「実際にCHUBICを利用する方が増えてきているかと思います。反響や感想などがあれば教えていただけますか?」

弊社では定期的にユーザーからの声を聞いたり、インタビューを行ったりしていますが、「とても助かっている」というような感想を頂戴すると、本当に嬉しいものです。

これまでで最も好評を博している機能といえば、やはり自動で照度を計算し、それに基づいて見積もりを出すシステムでしょう。

この機能により、ユーザーは照明のタイプを変更したり、配置を調整したりすることで、リアルタイムに計画を微調整でき、作業の効率が格段に上がります。

また、照明器具を迅速に検索できる電子カタログは、日本でCHUBICにしかない特長です。

この機能も非常に評価が高く、照明設計に関わるあらゆる人に役立つと確信しています。

Q9. 「aeco light株式会社としての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」

私たちが目指しているのは、照明がもっと手軽に、そして直感的に理解できる世界です。

推測や不確実性をなくし、誰もが照明設計を楽しめ、照明器具の予算をより良く管理できるようになることを目指しています。

Q10. 「最後にインタビュー記事の読者について、一言お願いします!」

この業界では、「照明設計」という言葉を聞くだけで、苦手意識を持つ方が少なくないと思います。

そんな方々にも、灯りを考えることの楽しさを感じてもらいたい、そんな願いを込めてCHUBICを開発しました。

照明器具は、どの家にも絶対に必要なアイテムですが、適切な選定と配置によって、特別高額な投資をせずとも、住宅の雰囲気を大きく変えることができます。

私たちは、注文住宅の分野において、灯りによる差別化を提案し、新たな流れを生み出したいと考えています。

aeco light株式会社の会社情報

会社名 aeco light株式会社
所在地 東京都中央区新富1−16−8
新富町営和ビル10F
代表 Jimmy Chu

最後に

今回は、「照明設計ツール」を提供しているaeco light株式会社様のインタビュー記事を紹介しました。

照明設計と聞くと難しい印象を持ってしまいますが、CHUBICであれば誰でも簡単に使いこなせそうですね。

現在は、ベータ版を無料で利用できますし、気になった方はこの機会に試してみると良いでしょう。

今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからCHUBICの公式サイトをチェックしてみてください。

CHUBICの公式サイトはこちら⇒

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