今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、不動産テックサービス「AKIDAS(アキダス)」を運営している空き家活用株式会社様です。
「AKIDAS(アキダス)」とは、データベースを通じて空き家の所有者と事業者をつなぎ、空き家問題の解決を図るサービスです。
空き家の調査と情報のデータベース化を行い、その情報をもとに、不動産事業者が空き家所有者に買取や仲介の提案することができます。
空き家問題の解決につながる仕組みが構築されているサービスとも言えるでしょう。
今回は、事前に質問を用意させていただき、「空き家活用株式会社様」にインタビューをさせていただきました。
現在、空き家の活用方法に悩んでいる方や、不動産売買事業者の方も、ぜひチェックしてみてください。
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
空き家活用株式会社様へのインタビュー内容を紹介
それでは早速、「空き家活用株式会社様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「AKIDAS(アキダス)の概要について改めて簡単に教えてください。」
「AKIDAS」は、自社調査員が「徒歩・自転車」で埋もれた空き家等を調査し、情報を収集します。
そして、空き家所有者情報をデータベース化し、空き家等に対してサービスを提供したい事業者様(特に不動産売買事業者、新築分譲事業者)へ情報を提供しているサービスです。
Q2.「AKIDAS(アキダス)をスタートしたきっかけ・経緯は何ですか?」
長崎県の端島(通称軍艦島)に訪れたとき、ある経営者から「君たち不動産業会が日本中に軍艦島を作ろうとしている自覚はあるか?」と言われ、衝撃を受けました。
そこから、空き家問題を解決しながら新たなビジネスができないかと考えました。
私が10年前に独立し新築分譲事業を始めた時、土地情報を仕入れられなかったため、空き家・空き地を探して直接所有者さんに交渉、仕入れさせて頂いた原体験がありました。
調査と情報のデータベース化を私たちがやり、その情報を不動産事業者様が利用して、所有者さんへ買取や仲介の提案をすれば、空き家問題を解決しながら、ビジネスができると確信し、はじめました。
Q3.「AKIDAS(アキダス)を利用することで、具体的にどういった問題や課題を解決できますか?」
埋もれている空き家が、情報を利用している事業者によってサービス提供することで、流通・利活用が促進され、空き家問題解決につながります。
Q4.「AKIDAS(アキダス)をどういった人・会社に使って欲しいと考えていますか?」
空き家所有者へ真っ当なサービス、優れたサービスが提供できる事業者さんに使っていただきたいです。
特に、地域密着型でその地域を良くしたいと考えている不動産事業者さんは、そのエリアで空き家問題を解決する第一人者となり、社会性を持ったブランディングをすることも可能です。
Q5.「今後のAKIDAS(アキダス)の展望など、イメージしているものがあれば教えてください。」
アキダス以外に、
- 空き家活用ラボ(オウンドメディア)
- 空き家対策フルサポート(地方自治体向けサービス)
も運営し、埋もれた空き家所有者を掘り起こして、
- 空き家活用マッチング(今秋リリース予定)
で、空き家所有者とあらゆる事業者をつなぎます。
入り口から出口までプラットフォームを提供していき、空き家所有者をナビゲートする会社として、空き家問題解決のリーディングカンパニーになっていきます。
Q6.「空き家活用株式会社にはどういった経歴の社員さんが在籍していますか?」
弊社のビジョンやクレドに賛同してくれたメンバーが集まっています。
多種多様なメンバーがいますが、調査員さんは60歳以上の方が多く、セカンドキャリアですが、自分たちの仕事が社会問題解決の一助になっているという意識を持って働いてくれています。
非常に心強いメンバーです。
Q7.「会社としての将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」
この問題がなくなれば弊社は必要なくなるかもしれませんが、世界中に同じ問題は出てきます。
課題先進国日本からプロセスを輸出し、世界に発信していきたいです。
Q8.「不動産テック業界の将来性についての見解があれば教えてください。」
ウィズコロナの世界で、現在、不動産事業を行っている企業は、早急にIT化していかないと、ITに強い企業が不動産業界になだれこみ、消滅していく可能性が高いと思っています。
これからはIT化が必須です。10年かかるとおもっていたことが、今やらないといけない。
そんな状態を同じ目線で支えてくれる不動産テック企業が必要であり、成長すると思います。
今は、不動産テック業界を一気に押し上げるチャンスだと思っています。
Q9.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」
空き家問題は大きな社会問題ですが、違う角度で見ると大きな市場になることは間違いありません。
5年前に比べると多くなりましたが、まだまだ取り組んでいる会社は少ないです。
自社が社会性を持ち、ビジネスを加速させるために必要なツールだと思っています。
ぜひ、空き家問題を解決しながら、ビジネスをしていきましょう。
空き家活用株式会社の会社情報
会社名 | 空き家活用株式会社 |
所在地 | 【東京本社】 〒107-0061 東京都港区北青山三丁目3番13号 共和五番館2F 03-6426-5734 |
代表取締役社長 | 和田 貴充 |
公式サイトURL | https://aki-katsu.co.jp/ |
最後に
今回は、空き家のデータベースを運営している空き家活用株式会社様のインタビュー記事を紹介しました。
「空き家問題解決のリーディングカンパニー」として、さまざまな空き家問題解決のためのメディアやサービスを作るなど、あらゆる角度から空き家の活用を考えた取り組みをされている点が印象的でした。
人口減少に伴って、地方の空き家の急増は非常に深刻な社会問題の一つとして挙げられています。
ビジネスとしての側面だけでなく、社会的意義の大きさからも今後「AKIDAS(アキダス)」の注目度は高まっていくでしょう。
今回の記事で興味を持たれた空き家所有者の方や不動産関係者の方は、ぜひAKIDAS(アキダス)の公式サイトをチェックしてみてください。
空き家活用株式会社様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!