今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、仮想オフィス空間「FAMoffice」を運営している富士ソフト株式会社様です。
オフィスをバーチャル上に再現して、アバターとして出社できるシステムで、スタッフの状況を把握しやすくして、テレワークでのコミュニケーション課題の解決に寄与します。
テレワークや分散勤務でのコミュニケーションにお悩みの企業に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。
テレワークでのコミュニケーションを促進する「FAMoffice」の公式サイトはこちら⇒
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
富士ソフト株式会社様へのインタビュー内容を紹介します
それでは早速、「富士ソフト株式会社様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、FAMofficeの概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」
バーチャル空間上に再現したオフィス(仮想オフィス)FAMofficeに社員がアバターとして出社することで、テレワークや分散勤務で生じたコミュニケーション課題を解決するサービスです。
アバターには「会議中」「食事中」などのステータスや吹き出しを使って好きな言葉を表示することができ、お互いの状況が一目でわかります。
アバター同士を重ねるだけでビデオ通話を始められるため、手軽な相談や雑談を促進します。
1人当たり月額料金300円(税抜)で、パソコンのブラウザから利用可能です。
Q2.「次にFAMofficeをスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」
新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、2020年4月の緊急事態宣言よりも前から、当社では多くの社員が在宅勤務を開始しました。
当社ではかねてよりリモートワークが可能なPC環境やITインフラ、社内制度を準備していたため、さほど大きな混乱が生じることなく、多くの社員がリモートワークに移行することができました。
ところが、社給の携帯電話、チャット、Web 会議システム等、あらゆるコミュニケーション手段が十分に用意されていても、多くの社員から「コミュニケーション」に関する悩みの声が上がります。
また、「コミュケーション」に課題があるというのは当社に限らず、多くの企業で聞かれました。
特に管理職においては、オフィスに出勤していたころよりも部下の状況把握や指示、教育により多くの時間を費やしており、業務効率の低下が生じていることもわかりました。
「コミュニケーション」における課題とは一体何なのか。
旧来のオフィスで行われていたコミュニケーションを分解していくと、それはテキストベースでのやり取りの限界、非言語コミュニケーションの減少による人間関係維持、意思疎通の限界が中心であり、「雑談」「挨拶」「相談」「声かけ」といったコミュニケーションであるとわかりました。
これらのコミュニケーションをより簡単に実現でき、皆が働いている状況が視覚的に捉えることができる非言語コミュニケーションを実現するための場所として、皆が集まって働く仮想オフィス空間「 FAMoffice」が生まれました。
Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際のFAMofficeの強み・優位性を教えてください。」
- オフィスとしての再現性が高いこと
オフィスで働いている時は、固定席であってもフリーアドレスであっても、出勤している間はオフィス内に明確に自分の席があると思います。
FAMofficeは、実際のオフィスと同じように仮想オフィス空間内に自席を設定できるようにしており、これは競合サービスでは提供していない機能です。
一度自席設定をすると毎日同じ場所に着席することになるため、誰がどこにいるかがわかりやすく、チームや部署単位でのコミュニケーションが促進されます。
フリーアドレスを採用している企業様では、日によって誰がどこに座っているのか把握するのが大変ではないでしょうか。
特に、ハイブリッドワークが定着してオフィスの座席数を減らしているような企業様において、この問題が発生するという声が多いです。
実は、その解決策としてFAMofficeを利用することができます。
FAMofficeのフロアレイアウトは、フロアエディターの機能で簡単にカスタマイズ可能です。
FAMoffice上のフロアレイアウトを実際のオフィスに合わせておき、業務開始したらFAMoffice上で自席設定をすることによって、実際のオフィスで誰がどこに座っているのか把握できるようになります。
働き方やオフィスの在り方は企業によって様々なので、ご利用される企業の組織体制や文化に合わせて使い方を変えられるところが、FAMofficeの大きな特徴です。
- 簡単、かつ、安心してコミュニケーションを取れること
アバターを動かして、話したい相手のアバターに重ねるだけ、もしくは同じ会議室にアバターを着席させるだけでビデオ通話が始まるという操作性の良さもFAMofficeの大きな特徴です。
競合サービスによっては、近づくだけで相手の音声が聞こえるものもあります。
FAMofficeの場合、ビデオ通話はつながっている相手同士のみ成立するため、セキュリティが担保されています。
「機密情報を話していたのに、気が付いたらそばに人がいて会話内容を聞かれていた」といったことがFAMofficeでは発生しません。
誰と話しているのか、自分の業務状況はアバターによる視覚情報で共有しつつも、セキュリティは守られるという点がFAMofficeの強みであると考えています。
Q4.「御社のサービスを導入するにあたって、ITツールに慣れていないスタッフでも簡単に操作できるのでしょうか?」
はい、ITツールに慣れていない方でも簡単に使えるように配慮して製品を開発しています。
パソコンとブラウザさえあればFAMofficeを利用でき、面倒な設定は必要ありません。
初めて利用する際にはチュートリアルによる使い方の説明が表示されるため、デジタルに触れた経験が少ない方でも簡単に使いこなすことができます。
例えば、ビデオ通話はアバター同士を重ねるだけですぐに始めることができます。
一般的なWEB会議ツールのようにいくつかのボタンをクリックして招待用のURLを発行する等の操作は必要なく、直感的に操作可能です。
また、各種ボタン類にはアイコンだけでなく機能名を併記することで「このボタンを押したら何が起きるのか」を想像しやすくしているので、不安なくご利用いただけると思います。
Q5.「FAMofficeを特に利用して欲しい企業の特徴などはありますか?また、どのような課題を解消できるサービスでしょうか?」
リモートワークを推進している企業様にはぜひ利用していただきたいです。
どこで働いていてもひとつの仮想空間上のオフィスに集まって仕事をすることができるので、支店や営業所など複数拠点をお持ちの企業様にもおすすめです。
離れた拠点の人でも働いている姿が見えるようになるので、リアルのオフィスに出社するよりもやり取りがスムーズに、密度高く行えるようになります。
Q6.「FAMofficeで評判の良い機能や特徴などあれば教えてください。」
つぶやき機能は、発売当初から人気のある機能のひとつです。
アバターの上部に吹き出しで好きな言葉を表示できるので、挨拶や業務状況の周知に使うだけでなく、ちょっとした雑談のきっかけになるような言葉をつぶやく方もいます。
つぶやきには「自分の出勤場所をつぶやく」という運用ルールを設ける企業様もいますが、特にルールを設けず自由に社員に使ってもらうことで、チームごとの雰囲気やカラーが出てきたり、お互いの新たな一面を垣間見ることができたり等、多くの方に楽しく使っていただいています。
また、アバターを通して相手の様子が見えることも好評です。
アバターの存在で出退勤状況を確認できるので、朝の業務開始報告が不要になりますし、終業時間を過ぎるとアバターがFAMoffice上から消えていくので、アバターが残っている=残業している人となり、ひと目で残業状況がわかります。
他にも、会議室にアバターがいれば会議をしていることがわかるので、「スケジュール上は会議が終了した時間でも、実はまだ長引いている」といったような、リモートワークではなかなか伺い知ることのできない状況も視覚的に把握することができます。
また、「自分の代わりにアバターがFAMofficeに出社することで、実際にオフィスに出社している気持ちになる」「一定の緊張感が生まれてオンオフの気持ちの切り替えになる」といったお声もいただくことが多いです。
Q7.「無料トライアル期間が1ヶ月ありますが、トライアル期間中でも機能の制限なく利用できるのでしょうか?」
はい、すべての機能をご利用いただけます。
Q8.「既にFAMofficeを利用している企業様からの反響や感想があれば教えてください。」
以下が実際のお客様から頂いた感想です。
単なるコミュニケーションツールとしてではなく、チームメンバーとの一体感や、一緒に働いているという安心感など、働くことへのモチベーションに寄与するような効果を感じていらっしゃるお客様が多いです。
<お客様からの感想>
- どこで仕事をしていても、隣の席にいるようにコミュニケーションをとって仕事を進めることができる
- 相手の状況を視覚的に確認したうえで声を掛けられ、会議準備なしで少人数の会議・会話をすぐに始められて便利
- FAMoffice利用前は、「業務開始してもメンバーの様子が分からない」「業務中の会議などはあるものの、それが終わればメンバーは見えない」など、孤独感のようなものがあったが、アバターでメンバーの様子が見えることで、安心感や帰属意識のようなものを感じられるようになった。
- 安心感と緊張感を与えてくれる製品だと感じている。周りから見られていると感じることができ、突然話しかけられる緊張感もあり、自身の居場所として認められているという感覚がある。
Q9.「富士ソフト株式会社としての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」
富士ソフトでは「もっと社会に役立つ、もっとお客様に喜んでいただける、もっと地球にやさしい企業グループ、そしてゆとりとやりがい」を社是にかかげ、常に時代のニーズにあったサービスやソフトウェアをお客様に提供していくことを目指しています。
昨今、日本における労働生産性の低さ、少子高齢化による労働力不足が社会課題となっています。
多様な働き方を整備・促進することは、介護や育児による離職の防止・労働者の所得確保はキャリア形成を促し、最終的には生産性の向上や労働力の確保につながるとされ、多くの企業で整備がもとめられています。
それに伴って、日本の社会構造や従来型の雇用システムが根本的に変わっていくなど、さらなるダイナミックな変革が予想されています。
それでも、人と人がつながり、新たなアイディアを創出していくという働き方は変わらないはずです。
仮想オフィス空間に集う、それはそんな時代に向けた富士ソフトが考える新しいオフィスの在り方です。
「あつまる、つながる、ひろがるオフィス」をコンセプトに開発されたFAMofficeに集まることで、離れていても共に働く人とのつながりや一体感を醸成し、新たな出会いやアイディア創出をもたらします。
持続可能な働き方を支援するだけでなく、お客様のビジネスの可能性を広げるために、今後もFAMofficeは進化を続けていきます。
Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」
FAMofficeは、1か月無料トライアルを提供しています。
チームメンバーでご利用いただけると、仮想空間で働く感覚が伝わる製品ですので、お気軽にお問合せください。
富士ソフト株式会社の会社情報
会社名 | 富士ソフト株式会社 |
所在地 | 神奈川県横浜市中区桜木町1-1 |
代表取締役 社長執行役員 | 坂下 智保 |
公式サイトURL | https://www.fsi.co.jp/ |
最後に
今回は、「FAMoffice」を提供している富士ソフト株式会社様のインタビュー記事を紹介しました。
テレワークでも通常の出社と同じようなコミュニケーション促すためのシステムでありながら、通常の出社ではありえない、離れた拠点との一体感も醸成するなど、意外な副産物があるのは興味深いですね。
コミュニケーションに関する課題を、一歩進んだところで解決してくれるサービスだと感じました。
今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからFAMofficeの公式サイトをチェックしてみてください。
富士ソフト株式会社様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!