「賃貸の繁忙期にはお客様の内見希望が非常に多く、人手が足りない。」
「日中は内見対応で営業マンが出払っていて、新規のお客様を待たせてしまう。」
このように、賃貸仲介会社にとって内見対応はかなり業務負担が大きく、その時間他のお客様対応が全くできず困っている仲介会社は多いです。
特に3月と9月の繁忙期は、新たな賃貸物件の情報がひっきりなしに公開され、仲介会社の店舗には、土日ともなると多くの入居希望者が訪れます。
一方で、内見立ち会いはお客様ひとりに対して、少なくても2時間は仲介担当者が拘束されます。
その内見で入居が決まればいいですが、優柔不断なお客様に当たってしまうと、結局入居も決まらず他の接客もできず1日終了です。
こんな仲介会社の悩みを解決する「じぶんで内見」サービスを展開している金沢の不動産会社があります。
じぶんで内見は、読んで字の如く「お客様にご自身で内見いただく」もので、仲介担当者は案内業務から解放されます。
インターネットの発展に伴い、お客様は店舗に来る前に、既に物件に目星をつけていることがほとんどです。
内見は、現地でしか分からない周辺環境や室内の状態を最終確認するためのものです。
「じぶんで内見」では、来店予約と内見予約を同時にWEB上で登録できるシステムです。
現時点では、「じぶんで内見」を開発した不動産会社が、自社の予約管理にのみ限定していますが、将来的には他の仲介会社にも外販する可能性もあります。
人手が足りず困っている仲介会社からは非常に注目が集まっているサービスです。
ただし、お客様のみでの内見となり、有事の際に仲介会社の管理責任の所在が不明確になるなど注意すべき点もあります。
そのため、この記事ではじぶんで内見のメリットや注意点など、詳しく説明していきます。
じぶんで内見の評判・口コミは?実際に利用した人の声を紹介!
じぶんで内見は、感染症対策としても有効であり、運営会社への問い合わせが非常に増えています。
良い口コミだけでなく、悪い口コミも紹介していくので参考にしてみてください。
じぶんで内見の良い評判・口コミ
まずは、じぶんで内見の良い評判・口コミを紹介していきます。
じぶんで内見の悪い評判・口コミ
次に、じぶんで内見の悪い評判・口コミを紹介します。
じぶんで内見の強み・メリット3選
じぶんで内見の強み・メリットである、
- 入居希望者が自分のペースで内見できる
- 仲介担当者が日中店舗にて顧客対応が可能
- 将来的にはスマートロックにも対応
について紹介していきます。
じぶんで内見の強み・メリット1.入居希望者が自分のペースで内見できる
近年賃貸物件探しはWEB検索が大変を占めており、店舗で担当者が紹介してくれる物件をじっくり検討というケースは少なくなっています。
WEB検索で希望物件の目星がついている場合や、仲介担当者のスケジュールに関係なく直ぐに内見したいというお客様は少なくありません。
じぶんで内見では、繁忙期でもお客様のペースで内見できるように、インターネットでの事前予約にて90分以内に3物件までの内見を可能にしています。
仲介担当者は同行しないので、「過度なセールスを受けるのでは」との不安を、お客様に与えることもありません。
物件や設備に関する詳細や、契約手続きなど、お客様が不明に感じる点に関しては店舗スタッフが丁寧に説明いたします。
じぶんで内見の強み・メリット2.仲介担当者が日中店舗にて顧客対応が可能
じぶんで内見の事前予約システムを活用することで、仲介担当者は予約内容を確認した上で、前もって管理会社調整や鍵の準備ができます。
これにより、内見が行われる日中はお客様に同行することなく、来店した新規顧客対応に時間を使うことが可能です。
日中、担当者が出払っていることにより、お客様対応ができず商談が進まないという機会損失を防止できます。
じぶんで内見の強み・メリット3.将来的にはスマートロックにも対応
現時点では内見当日にお客様に来店頂き、鍵の受け渡しと本人確認が必要となりますが、将来的にはスマートロックを活用した完全非接触の対応が進む予定です。
スマートロックとは、お客様が自身のスマートフォンアプリを使って、現地で電子鍵を開錠する商品です。
スマートロックが導入されると、お客様は店舗に立ち寄ることさえ不要になり、感染症対策上も安心して内見できます。
じぶんで内見の注意点・デメリット3選
次に、じぶんで内見の注意点・デメリットである、
- 鍵の紛失リスクや鍵の複製リスクあり
- 他の入居者とのトラブル
- 物件の特徴を全て伝えるのは困難
について紹介していきます。
じぶんで内見の注意点・デメリット1.鍵の紛失リスクや鍵の複製リスクあり
仲介会社や管理会社がオーナーから鍵を預かって使用する場合、不動産のプロとして「善管注意義務」という高い注意を払って管理する責任があります。
じぶんで内見では鍵をお客様個人に「又貸し」することになるので、万が一お客様が鍵を紛失した場合や悪意を持って複製した場合には、鍵を貸した会社の責任です。
お客様の中にはルーズな方も一定数いますので、鍵がなくなった場合のリスクに備え、すぐにシリンダー錠ごと交換できる鍵か確認しておくのが好ましいと言えます。
じぶんで内見の注意点・デメリット2.他の入居者とのトラブル
所謂「分譲賃貸マンション」の場合、貸室を管理する会社以外にも管理会社が存在する場合があります。
じぶんで内見を活用する場合は、貸室に不特定多数の内見者が入室することになるので、共有部での言動等で問題が発生する可能性も否定できません。
特にお客様が自家用車で内見する場合は、駐車不可のエリアに停めてしまうケースも考えられるので、「禁止事項」を事前に十分説明する必要があります。
じぶんで内見の注意点・デメリット3.物件の特徴を全て伝えるのは困難
お客様が感じられるメリット「過度なセールスを受けなくて済む」と裏表の関係ですが、現地でしか伝えられない物件のセールスポイントもあります。
「晴れた日にはペランダから富士山が見えますよ」
「この扉を開くとお部屋が一体として使えます」
などです。
さらに、自分の決定に対し「仲介担当者に背中を押してほしい」と考えているお客様は実は多いので、そのようなお客様の成約率はどうしても下がってしまいます。
じぶんで内見の料金プラン・支払い方法
現在は「じぶんで内見」を開発した不動産会社が、自社の予約管理にのみ限定しているサービスで、外販はしていません。
ただし、外部企業からの問い合わせは多く、将来的には他の仲介会社にも外販する可能性もあります。
現時点では外販することとなった場合のプランや料金は不明です。
じぶんで内見を利用の流れ
じぶんで内見を利用の流れ、
- 内見希望の事前予約
- クラスコのお店に来店
- 希望物件を自由に内見
- 来店店舗まで返却・終了
について4つのステップで説明していきます。
1.内見希望の事前予約
来店予約フォームより「じぶんで内見希望」を選択して申し込みます。
その際、予約フォームの希望条件入力欄に、内見希望の物件を記入してください。
2.クラスコのお店に来店
予定日時に指定したクラスコのお店に行くと、担当者が内見の注意事項を説明します。
その後、希望物件の鍵や資料等が渡されます。
3.希望物件を自由に内見
90分間に3件まで内見が可能なので、時間が許す限りお客様のペースでじっくりと物件の確認ができます。
移動手段も内見の順番も自由なので、自家用車で物件を回られるお客様も多いです。
もし分からないことがあれば、店舗に電話するとスタップが丁寧に説明してくれます。
4.来店店舗まで返却・終了
90分の内見時間終了までに、お客様には店舗まで戻っていただきます。
お預かり頂いている鍵を返却し、内見終了です。
気に入った物件があれば、その後申し込み手続きを実施いただきます。
じぶんで内見は「多数の自社管理物件を持つ不動産会社」におすすめ!
じぶんで内見は、業務効率性アップが期待できる取り組みですが、鍵の管理をお客様に委ねてしまうという点では一定のリスクが生じます。
仲介会社の場合は、オーナーや管理会社から預かった鍵を又貸しすることになるので、責任の所在が曖昧になり問題です。
自社で所有または管理する貸室であれば、仮にお客様が鍵を紛失した場合でも即対応が可能なので、じぶんで内見を利用して業務効率化を図る方がトータルメリットは高いと判断できます。
じぶんで内見の運営会社情報
じぶんで内見を扱っている会社のご紹介です。
株式会社クラスコの会社概要
株式会社クラスコの詳細情報は以下の通りです。
名称 |
株式会社クラスコ |
本社所在地 |
石川県金沢市西念四丁目24-21 |
代表者 |
代表取締役社長 小村 典弘 |
設立年月 |
1963年12月 |
資本金 |
167,100,000円 |
事業内容 |
不動産の売買 賃貸借 修理及び仲介、他 |
まとめ
じぶんで内見は、お客様のライフスタイルに合わせて、仲介担当者が同行せず気軽に内見できる取り組みです。
じぶんで内見の3つのポイントをまとめてみました。
- 入居希望者が自分のペースで内見できる
- 仲介担当者が日中店舗にて顧客対応が可能
- 将来的にはスマートロックにも対応
非接触営業が推奨されるこの世の中、簡単で便利な「じぶんで内見」、運営会社に是非とも外販を進めていただきたいサービスです。
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。