不動産BBは、仲介業務における現場実務の効率化を支援するサービスです。
業者間物件流通サービスのレインズよりも手軽に利用できて、無料とは思えないほどの高機能で、注目している仲介会社も多いですよね。
物件の物件検索や空室確認、入居申込みなど、今まで電話やFAXなどで行っていた他社との物件情報共有をWEB上で行うことができます。
全国の加盟店数は2023年6月時点で25,370社を超え、全国各地の管理会社が客付け可能な空室物件情報を掲載して、仲介会社はこの空室物件情報を自社の集客に活用しています。
利用料金も基本的機能は無料ですが、利用できる機能に制限もあるので注意が必要です。
この記事では、不動産BBのメリットや注意点などを詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
不動産BBの評判・口コミは?実際に導入した企業の声を紹介!
不動産BBは、仲介会社間のやり取りにおける事務負担を軽減できるだけでなく、社員のテレワーク促進にも効果があると言われます。
良い口コミだけでなく悪い口コミも紹介していくので、参考にしてみてください。
不動産BBの良い評判・口コミ
まずは、不動産BBの良い評判・口コミを紹介していきます。
管理会社に委託していると業者間物件流通サービス(不動産BB)でいろんな仲介会社が現地に行かず簡単に物件情報(間取り、写真、自社名入りのチラシ等)を入手でき紹介しやすくなります。
— じごんず@地方築古高利回り (@zigongz) May 15, 2023
自主管理の大家の物件は現地に行って写真撮って間取り作ったりしないといけないので明らかに面倒で不利。
しかし、
不動産BBからの申込めっちゃ良いかも
— よいち不動産 (@yoichnn) June 18, 2021
早く不動産業界からFAX文化無くなりますように
今日は「日本情報クリエイト(株)」さんにお越しいただき、
— ㈱甲南土地建物 (@konantochi) December 14, 2018
不動産仲介業務支援サービス”不動産BB”についてお話を聞かせていただきました。
管理賃貸物件の空室を客付業者さんに斡旋していただく一つの手段として導入させていただきました♪
不動産BBの悪い評判・口コミ
不動産BBの悪い口コミや評判を探しましたが、現時点では見当たりませんでした。
新たな情報を発見したら、随時追加していきたいと思います。
不動産BBのメリット・特徴3選
次に、不動産BBのメリット・特徴である
- 客付会社がお客様と一緒に物件検索できる
- 入居希望者はオンライン入居申込可能で、来店不要
- 保証会社とのAPI連携でスムーズに審査依頼ができる
について紹介していきます。
不動産BBのメリット・特徴1.客付会社がお客様と一緒に物件検索できる
仲介会社が使う物件検索画面を、お客様への物件紹介用に表示を切り替えることができます。
お客様に見せてはいけない、広告費、手数料割合、鍵情報などを非表示にしたものが、お客様用画面です。
しかも、お客様に画面を見てもらいながら希望の条件が入力できるので、物件検索・紹介までスムーズに対応できます。
さらに、複数の端末から不動産BBを操作できるので、同時に複数のお客様の対応が可能です。
不動産BBのメリット・特徴2.入居希望者はオンライン入居申込可能で、来店不要
今まで入居希望者に紙で手渡して、管理会社にFAXで送っていた、申込書管理の煩わしさから解放されます。
入居申込はオンライン上で完結するため、入居者は店舗へ出向く必要がありません。
入居申込書の提出状況は、すべてWEB上で管理できるので、仲介会社の社員もテレワーク対応が可能です。
不動産BBのメリット・特徴3.保証会社とのAPI連携でスムーズに審査依頼ができる
管理会社は入居申込書を受領した後、保証会社に保証審査を依頼します。
これまでは、入居申込書や身分証明書コピーをパソコンにPDFで取り込み、メールで保証会社に送っていました。
不動産BBでは、入居希望者がスマホやパソコンで入力した入居申込書データが、ワンクリックで保証会社側のシステムと情報連携します。
審査結果は、不動産BBのシステム上に即反映しますので、入居希望者を長く待たせることもありません。
不動産BBのデメリット・注意点3選
次に、不動産BBのデメリット・注意点である
- 元付会社が入力した不動産BB上のデータが常に最新とは限らない
- オンライン入居申込書と紙の入居申込書が混在する
- バックエンド商品をセールスされる可能性あり
について紹介していきます。
不動産BBのデメリット・注意点1.元付会社が入力した不動産BB上のデータが常に最新とは限らない
元付会社が不動産BBで物件を共有する理由は、客付会社に入居者探しを依頼するためです。
ただし、元付会社が自ら入居者付けを行った場合や、不動産BBを介さずに他の客付会社が入居者付けをした場合は、不動産BBの登録情報がそのまま「入居者募集中」になっているかもしれません。
その状況で客付会社が新たな入居者付けを行ってしまうと、ダブルブッキングとなってしまい、お客様に迷惑をかけるリスクがあります。
そのため、客付会社は不動産BBの情報が最新のものか、元付会社に電話等で確認しなくてはなりません。
不動産BBのデメリット・注意点2.オンライン入居申込書と紙の入居申込書が混在する
客付会社には、不動産BBを活用しているものの、電子入居申込機能を利用していない会社も存在します。
その場合、入居申込書はFAXや電子メールでのやり取りを要し、元付会社はこれら紙ベースの入居申込書と不動産BBの電子入居申込書に被りがないか、常にチェックしなくてはなりません。
不動産BBのデメリット・注意点3.バックエンド商品をセールスされる可能性あり
不動産BBは無料の優れたシステムで、多くの不動産会社が利用する「業者間物件流通プラットフォーム」となっています。
こんな便利な不動産BBが無料でいいのか疑問に感じますが、その理由は、不動産BBが不動産業界で多くの認知を得るための「フロントエンド商品」となっているからです。
運営会社は収益性の高い「バックエンド商品」を、不動産BBの付帯サービスとして開発しています。
そのため、不動産BBを活用する中で他商品のセールスを受けることが多くなるかもしれません。
もちろん優れたサービスが多いので、一度担当者の話を聞いてみるのもいいでしょう。
不動産BBの料金プラン
ここからは詳細の金額プランの説明です。
不動産BBは以下の機能に分類され、無償で利用できる範囲と、有償で利用できる範囲を機能で分類しています。
無償機能 |
元付会社向け機能(物件登録・空室情報の発信など) |
客付会社向け機能(元付会社の情報閲覧、オリジナル帳票など) |
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電子入居申込 |
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ライフライン取次サービス連携機能 |
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有償機能
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不動産ポータルサイトへの連動 |
不動産ホームページの制作 |
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見込客管理(CRM) |
不動産BBを利用するまでのステップ
ここでは、不動産BBを利用するまでの3つのステップ
- 資料請求
- 問い合わせ
- アカウント発行
について説明していきます。
1.資料請求
不動産BBの詳しい資料は、公式サイトから無料ダウンロード、もしくは郵送を依頼できます。
2.問い合わせ
導入の問い合わせは、公式サイトのフォームやフリーダイヤルから行いましょう。
オンライン相談も実施していますので、ニーズに応じて利用してみてください。
3.アカウント発行
アカウントが発行されれば、すぐにシステムを利用できます。
不動産BBは「脱店舗戦略を進めたい会社」におすすめ!
最近のお客様は、物件探しを主にネットで行います。
まずは店舗に足を運んでもらって、担当者が物件を紹介するというスタイルは少なくなりました。
そんな世の流れの中で、家賃の高い駅前の好立地に店舗を構える必要性がどこまであるのかは疑問ですよね。
不動産BBを使えば、レインズよりも手軽に早く情報取得が可能になり、お客様からの入居申込書をオンラインで完結できます。
あとは、実際の物件内覧の段取りを工夫するだけですので、必ずしも駅前店舗が必要とは限りません。
そんな脱店舗戦略を進めたい仲介会社に、不動産BBは非常におすすめです。
不動産BBの運営会社情報
最後に、不動産BBを運営している「日本情報クリエイト株式会社」のご紹介です。
日本情報クリエイト株式会社の会社概要
名称 |
日本情報クリエイト株式会社 |
本社所在地 |
宮崎県都城市上町13街区18号 |
代表者 |
米津 健一 |
設立年月日 |
1994年8月1日 |
資本金 |
728,448,200円 (2023年5月31日現在) |
業務内容 |
ソフトウェア開発・販売・サポート |
まとめ
不動産BBは、仲介業務における現場実務の効率化を支援するサービスです。
物件の物件検索や空室確認、入居申込みなど、各種情報共有をWEB上で行います。
不動産BBの3つのポイントをまとめてみました。
- 客付会社がお客様と一緒に物件検索できる
- 入居希望者はオンライン入居申込可能で来店不要
- 保証会社とのAPI連携でスムーズに審査依頼ができる
こんな便利な不動産BBが無料で活用できますので、使わない理由はありません。
一度試してみてはいかがでしょうか。
不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。